井上靖「本覚坊遺文」

 
千利休の弟子にこのような方がいたのですね。
弟子から見た利休、しかも利休没後に回想していることが
よい雰囲気を出しているんだと思います。
 
数十年に渡って、時間の許す限り師のことを考え尽くし、だからこそ到達できる思考というものがあるんじゃないでしょうか。
時間というのは何事においても成熟に必要なものです。
 
非常に味わい深い本でした。

 

 

井上靖「本覚坊遺文」



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