山本兼一「千両花嫁 とびきり屋見立て帖」

 
1980年代中盤。幕末の京都。
真之介・ゆず夫婦が営む、「御道具 とびきり屋」が舞台です。
 
夫婦の人間模様、道具にまつわるあれこれ。
時には笑い、時には涙し、幕末に活躍したあの人達も愉快に登場します。
 
 
ゆずさんの道具を見る目が卓越しています。
13本の古い刀の中に混ざる1本の本物を見分けます。
 
 
「難しい考えんほうがええのよ。息を吸い込んで肩の力を抜きながら、ふうっと息を吐いて、素直な気持ちでみたらええのよ。」
 
「じっと見てると、造った人が話しかけてくるような気がする。おだやかな気持ちで、それを聴いたらいいのんよ。」
 
 
 
とても奥の深い言葉ですし、何事もこのような気持ちが大切です。
 
 
 
山本兼一「千両花嫁 とびきり屋見立て帖」
 
 
 
 
 
 
 
 
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