内田洋子「ボローニャの吐息」

 
イタリアについてのエッセイはなぜか読んでしまいます。
書いている人も多いような気がします。
須賀敦子さん、塩野七生さん、有元葉子さん。
 
歴史と自然と芸術がほどよく混ざり合っているイメージです。
 
ヴェネチアなんてなぜあんな場所に?と思ってしまいますが、船がとても便利な時代には好立地に違いありません。
(少し前にも水没の報道があったような。)
 
 
表題作「ボローニャの吐息」は人間のあさましさと哀しみが伝わってきます。
絵画に関する章も充実していますが、特に「それでも赦す」はミステリーのようでした。
 
 
イタリアを縦横無尽に移動します。
まるで近所を散歩しているかのようです。
 
 
途中で物語の中に迷い込んでしまった夢を見ているような感覚になりました。
 
 
 
 
内田洋子「ボローニャの吐息」
 
 
 
 
 
 
 
 
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