福岡伸一「生命と記憶のパラドクス」

 
先日、長女から中学校の教科書を借りて、パラパラと見てみました。
 
柴田元幸さんのコラムがあったり、イースター島の謎から現在の地球の状況を考察したり、桜守の佐野藤右衛門さんが出ていたり、相変わらず「坊つちやん」があったり、とても充実した内容でした。
 
面白くて思わず読み込んでしまったほどです。
 
 
 
この本の中で福岡ハカセも面白さについて述べています。
 
まずは加藤周一さんの言葉を紹介。
「「ケータイ」電話を用いれば、どこにいても、友だちと話すことはできる。しかし、わが身のふり方を聖徳太子に相談するわけにはいかない。古今東西の偉人たちに、自由自在に意見を求めることは、本を読むことでしかできない」
 
そして内田樹さん。
「学力とは何か。学力とは試験の点数なんかじゃなく、学ぶ力である。学ぶ力とは何か。それは自分の無知についての痛切な自覚のもとに、「私は学びたいのです。先生、どうか教えてください。」という素直でまっすぐな気持ちである。」
 
 
 
大人になってから知って「すごいなぁ」と思っていたことが、中学生で触れることができるなんて。
 
 
若い人たちは進んでいる、と思える理由はこんなところにあるのかもしれません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
福岡伸一「生命と記憶のパラドクス」
 
 
 
 
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