昨年(2021年)中国で象がかなりの距離を北上し話題になりました。
小象と一緒に休憩をとっている写真はとても心ひかれました。
日本では江戸時代に長崎から江戸まで歩いた象がいたのです。
それを初めて聞いた時にはとても驚いたものです。
しかし世界は広いんです。
16世紀にリスボンからウィーンまで歩いた象がいたのです。
(後半は船旅だったようです。)
ポルトガル、スペイン、イタリア、ドイツ、オーストラリア。
いったい冬のアルプスをどうやって越えたのでしょう。
ジョゼ・マラサーゴさんが想像を膨らませます。
象を見た人間はびっくりしたと思いますが、人間を見た象も何かを感じたに違いありません。
かつては戦争にも利用されていた象。
現在は絶滅の危機に瀕しています。
あの中国の象たちは何かを訴えるために移動していたのではないでしょうか。
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