無言

 
(随分長い間うちにとまっていた静かな雌)
 
 
週明けの朝、確認したはずなのに給食当番用の白衣がぽつんと忘れられていました。
しまったー!
気付いたのは遅く、給食の時間前に届けるしかありませんでした。
 
 
 
週末に持ち帰り洗って週明けに持って行く。
妹は忘れなかったのに兄はなぜ忘れる〜?
 
 
 
蝉の声が今年初めて聴こえた暑い朝。
歩いて学校の窓口に届けました。
対応して下さった先生は、取り出した白衣を見るなり無言で一礼。
こちらも深々と頭を下げました。
二人とも表情は、笑っているような泣いているような。
何も言わずとも互いにすべてを完全に察し合ったのでした。
 
 
 
 
 
読書空間 ひつじ日和