ご褒美

 
 
はやる気持ちを抑えるのが大変でした。
近づくと冴えた青色の湖が薄暗い山道の木立からちらりとのぞきます。
まだかまだかと車を走らせても全体像が中々見えません。
たぶん私がいちばん興奮していたでしょう。
三年ぶりの富士山です。
やや酸欠ぎみで頂上からご来光の前回。
今回は少し離れた所から富士の美しさを余裕を持って楽しむことができました。
 
 
 
駐車場に到着すると、まずは朝一番に見晴らしの良い峠まで歩きました。
三十分ほどの急勾配はきついですが、登ったかいのある眺め。
わざわざここまで来る人は少ないようで、この景色を家族皆でゆったりと味わえたことは、夏休み最高のご褒美でした。
いくら写真を撮ってもこの目で見た美しさにはかないませんね。
 
 
 
三年前のちょうど同じ日、あの頂にいたのかと思うと感慨深いものがありました。
そして、いつもの心の定点観測。
 
 
 
水辺に降りてみると素晴らしい透明度。
ヒメマスが跳ねるたびキラキラ輝きます。
青空がそのまま映った真っ青な本栖湖。
ということは、鏡のような湖面に富士が映る日もあるということ♪
静かなシーズンオフの風のない日にもぜひ訪れてみたいです。
 
 
(水深は120メートルも!)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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