もう何年も前ですが、古道具屋さんでとても古いハガキを購入したことがあります。
セピア色のひつじの写真にとても惹かれ、全く読めない文字からも想像力を掻き立てる何かがありました。
いつの時代に誰が何を書いたのでしょうか。
同じように古いハガキをきっかけにして、フランス西南部のある街を訪れることになった「私」。
そのハガキの差出人と名宛人は一体誰なのか。
書かれている不思議な詩の意味とは。
すぐに切れてしまうようなとても細い糸を伝って少しずつ謎に迫ります。
ひつじのハガキの謎もいつか分かる時が来るのでしょうか。
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堀江敏幸「その姿の消し方」
読書空間 ひつじ日和