小川洋子「科学の扉をノックする」

 
海辺を散歩していたときのことです。
 
波が引いている時に何か動くものを見つけました。
すぐに砂にかくれてしまいます。
小石を生物と間違えてしまったのかも。
 
そう思っているとまた動きました。
今度は砂を掘ってみます。
 
やっぱりちいさな生物でした。
 
 
 
 
調べてみるとスナホリガニという名前の生物のようです。
 
名前が付いているということは誰かが発見してある程度調べているということでしょう。
 
人間の知的好奇心は想像を絶します。
 
 
 
特殊分野のスペシャリスト7人に小川洋子さんが会いに行きます。
知的好奇心旺盛な人々から、その不思議をわかりやすく引き出します。
いつ聞いても不思議な宇宙の話。
5秒でルーペを取り出す鉱物学者。
気の遠くなるような実験施設。
骨から長い進化の歴史を想像する生物学者。
 
 
このような人たちが少しずつ世界の解像度を上げているのでしょう。
 
ただただ驚くばかりです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
読書空間 ひつじ日和