人間の眼は不思議です。
肉眼でとてもきれいな景色を見て、それを撮影し確認するときれいさが全く残されていないことがあります。
何か特殊な増幅装置とかフィルターみたいなものがあるに違いありません。
また色について誰かと意見の相違が出ることも当然のように感じます。
色は教えてもらうものではなく、成長の過程で身に付く感覚だからです。
そのとても複雑でありそうな眼を簡単な検査で「異常」と判定されてしまうことはとても残念です。
テストの点のヒストグラムのように、人間の身体的能力はスペクトラム状であることは容易に想像がつきそうです。
多様であればあるほど生き残る確率が上がるでしょう。
効率を重視することの弊害なのかもしれません。
色覚検査についてなんとなく違和感があったのですが、それが明確になりました。
川端裕人「「色のふしぎ」と不思議な社会__2020年代の「色覚」原論」
読書空間 ひつじ日和