吉本隆明「ひきこもれ」

 

人の性質は多様性に富んでいます。

大人数で集まることが好きな人がいれば、ひとりで何かをすることに喜びを感じる人もいます。

極端にどちらかに寄っている人は少なく、多くの人はその中間のどこかに位置するのではないでしょうか。

 

吉本隆明さんは「ひきこもり」と表現されていますが、サブタイトルのように「ひとりの時間」が適切かと思います。

 

ひとりの時間の大切さを言葉にすることは難しいのですが、内面の充実に関係があると思っています。

その時間を経ることで発酵食品のように内面が少しずつ醸されていく。

双方とも時間の関数です。

 

 

ひとりの時間の大切さを述べているのは、この本では第1章のみです。

その他は、不登校、いじめ、戦争、老い等のことですが、多少時代と合わないご意見もありそうです。

 

 

 

吉本隆明「ひきこもれ ひとりの時間をもつということ」

 

 

 

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