脱成長という言葉を聞くとネガティブなイメージを持つ人が多いかもしれません。
不景気になったら困るという幻想のようなものがあると思います。
「経済成長しなければいけない」という思想はある意味において植民地化されていると著者は述べます。
そして経済的に成長しなくても心豊かに暮らすことは可能であるとも。
経済活動を否定している訳ではありません。
現在のような浪費社会は、地球規模で負債を抱え込んでいるようなものです。
過去の太陽の恵みを短時間で使い果たそうとしています。
地球上の全員が節度ある行動をしなければなりません。
脱成長は政治体制とは無関係です。
少し考え方を変えるだけです。
精神疾患は減る可能性があります。
きっと明るい未来が待っています。
出来ることはたくさんありそうです。
安易なものは買わない。
たまには歩いて通勤や買い物をしてみる。
近くで生産されたものを食べる。
週に1日だけでもテレビを付けない。
小さなうねりが少しずつ影響力を持ち、僅かでも変わっていくのではないでしょうか。
セルジュ・ラトゥーシュ「脱成長」
読書空間 ひつじ日和