羽根田治「山はおそろしい」

 

山は自然の驚異がダイレクトに人間に影響を及ぼします。
雷、雪、気温などの天候、熊、蜂などの生物。
それに知識や装備、日程や体調、性格等も複雑に影響し、まさかと思うような状況で遭難してしまいます。

 

静岡県では軽装での富士登山が毎年報告されています。
半袖Tシャツにサンダル。
何かがあればたくさんの人を危険にさらすことに。
この本にも軽装の男性を、しっかりと装備をした大学生二人が救助した例が掲載されていますが、少し間違えば大学生二人も危うい状況になっていたでしょう。

 

 

数年前の5月に行った白駒池には雪がまだたくさん残っていました。
多少の雪は想像していましたが、まだかなりの量がありました。
凍結した湖面の白さは幻想的で、厳しい自然の中にも美しさがありました。

 

気持ちよく登る(体感する)ために、想像力を働かせ、しっかりとした準備が必要です。

 

 

 

羽根田治「山はおそろしい 必ず生きて帰る!事故から学ぶ山岳遭難」

 

 

 

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