(雪岱←せったいと読むのね〜)
いつだったか資生堂アートハウスを訪ねた時のお土産のポストカード。群れ群れな和傘と雨の線。資生堂にゆかりがあるという小村雪岱さん。どんな方なんだろう。その随筆集をみつけたので読んでみました。
描くにあたり雪岱さんの好きな女、美しいと思う女について熱く語っています。熱の入り具合が可笑しくてつい吹き出してしまう。古めかしい言い回しも相まって風情満点。もし時代が今だったならば、ただの覗き見おじさんになってしまいそうな、雪岱さんなのでした。
泉鏡花との深い関わりも次第にみえてきてます。そちらまで広げるのは、少々、異界が過ぎるのでやめておこっと。
多湿で蒸し蒸しな毎日にクスッとひと笑い。
(危険な暑さでスイカも真顔)
「小村雪岱随筆集」
読書空間 ひつじ日和