中村圭志「亜宗教」

 

人間には想像するという能力があります。
他の動物には無さそうなので、特殊能力と言って良いかもしれません。
想像力があるからこそこの世界は豊になりました。
文化、科学、芸術その他、全て想像力の賜物です。

 

一方想像力があるからこその弊害もいくつかありそうです。
紛争、悪徳商法、カルト的な宗教、極端な科学的思考など。
結局自分の感情に見合うものを求めてしまいます。
でもそれで良いのだと思います。
他人に強要をしたり、不幸に陥れたりすることが無ければ。

 

 

こちらは人間の想像力から発生した亜宗教的なものの歴史、概要を述べた本です。
UFO、疑似科学、ニューエイジなどの概要、時代の流れがわかります。
時代を経るに従い複雑化しているようにも感じます。

 

ここのところよく言われている「分断」については、中村氏はよくわからない、という立場です。
そんなにスパッと二つに分けられないだろう、と。
想像力はそれほど単純なものではありません。

 

 

この本には出て来ませんが、UMA(未確認生物)は牧歌的で楽しそうです。
先日家族が猿のような鳴き声を発する鳥みたいな生物を見たそうです。
浜松城の天守閣の屋根で・・・。

 

 

中村圭志「亜宗教 オカルト、スピリチュアル、疑似科学から陰謀論まで」

 

 

 

 

読書空間 ひつじ日和