(着せ綿)
9月9日、重陽の節句といえば菊の花。まだ暑いので旧暦でないとしっくりこないかなと思いきや、ふんわり着せ綿の淡い色に秋の気分が高まりました。
もしかしたらと、森下典子さんの「好日絵巻」を開いてみますと、やはり秋のページに菊の香や着せ綿のお話。こうやって節目ごとに開くのもこの本の楽しみだなと思います。
菊の香の清らかさ。子供の頃には気付けなかったというお話はよくわかる気がしました。気になったついでに花言葉を調べると「高貴」でした。英語の綴りも長〜い。Chrysanthemum (クリサンセマム )近寄りがたいけれどじわじわ時間をかけて、という魅力ですね。
森下 典子「好日絵巻」
読書空間 ひつじ日和