クリスマスの日に海外で道に迷ったり、小学生から残念な人だと言われたり、初めて歯医者に行ったり、飛行機や新幹線で背もたれを倒せない浅生鴨さん。
経歴豊かで、充実そうな人生を送っていらっしゃいます。
でもその裏では様々な葛藤がありました。
若い頃からここではないどこかを探しまわります。
愉快な文章の中に、生きていくうえで大切なことがひっそりと潜んでいます。
高校生時代、部活動の監督に「辞めます」と言った時、「よしわかった」と全く引き留められることなく、寂しさと悔しさを感じたそうです。
数年前22年も使っていたauを解約したときに同じように寂しくなりました。
長期顧客用の特別プランみたいなものを勧められて、すごく迷うシーンを想像していたのですが・・。
浅生鴨「どこでもない場所」
読書空間 ひつじ日和