あまり動かず、ぼーっとし、何か変なことを考え続けている印象の武田砂鉄さん。
きっとどこかに行くよりも部屋に籠っている方が好きに違いありません。
しようと思ったけどできなかったこと、よくわからないけれどひとまず考えてしまったことが集まった本です。
ひとつのものごとを多角的な視点で観察し、分析し、妄想します。
ちょっとした一言や誰かや自分のうっかりした行動、感覚の相違。
そしてできるだけ曖昧なものは曖昧なままで放置することを好みます。
他人との時間の感覚の相違に関するものが多いです。
例えば15時に約束したらプラスマイナス何分くらいが妥当なのか。
昨日カレーを食べたから今日食べない人は、どのくらい前であれば食べるのか。
夕方の早め、遅めは何時くらいを指すのか。
先日午後一で約束したら14時ととらえていた人がいて、1時間くらいぼーっとしていました。
べつに怒ってなんかいません。
武田砂鉄「べつに怒ってない」
読書空間 ひつじ日和