例えばインターネット上の情報を得たときに、そんなことがあるんだ、と思ったことも、1次情報を確認してみると正反対の印象を持つことがあります。
伝聞だけでの判断の危うさ。
SNS時代には、その情報量の多さから正確な内容を確認することはとても困難に思えます。
この本では木村草太さんが、憲法を題材にして、情報を総合的、客観的に扱う方法を教えてくれています。
憲法を勝手に解釈している事例が時折見られます。
それは一般の人だけでなくマスコミや政治家でさえ。
憲法の成立の過程や背景を確認するとそれが間違いだということがわかります。
冷静でありながら冷酷ではない、そして平易な文章や例で、ときにはユーモアを交えたとても好感の持てる文章です。
差別や沖縄米軍基地問題では心を痛め、建築、将棋、本屋・映画からは懐の深さを感じました。
木村草太さんが木村拓哉さんと兄弟だ、という夢をみてうなされました。
木村草太「憲法学者の思考法」
読書空間 ひつじ日和