エーリヒ・ケストナー「飛ぶ教室」

 

エーリヒ・ケストナー「飛ぶ教室」とサリンジャー「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の雰囲気が似ているな、と思いながら読みました。

共通点
・クリスマス前の数日間の出来事。
・学校の寮での集団生活。
・10代の少年(たち)の悩みや葛藤を描いている。


年齢が少し異なります。
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」のホールデン・コールフィールドくんは17歳。
「飛ぶ教室」の主人公たちは14歳くらいでしょうか。
その分健全です。

 

気になるのがケストナーとサリンジャー。
同時代に生きていた二人は出会ったことがあるのでしょうか。
戦中、戦後のドイツとアメリカ。
ドイツ人とユダヤ人。
状況的に無さそうですが、想像するだけで楽しそうです。


「人生に大切なのは、何を悲しんだかではなくて、どれほど深く悲しんだかということなのだ。」

 

「ぼくはただ、何が大切なことだか、考える時間をもつ人間がもっといてほしいだけなんだ。金、地位、名誉、みんな他愛のないしろものだ!」

 

エーリヒ・ケストナー「飛ぶ教室」

 

読書空間 ひつじ日和