2018-01-01から1年間の記事一覧

鷹野つぎ「娘と時代」

浜松市にこんな方がいたんですね。 浜松市中区の地域力向上事業で鷹野つぎさんの本が復刻しました。 明治時代の浜松の様子が分かります。 そして日露戦争当時の学生が何を考えていたのかも。 面白く読みました。 びっくりしたのは結婚した人が長野県の松原湖…

池上彰「世界から見る 平成史」

平成の歴史を簡潔に書いたものです。 池上氏の著書のどこかで読んだ内容が多いです。 しかも簡略版なので、ざっと知るには良いかも知れません。 しっかり知るにはそれぞれの本を読みましょう。 元号、何になるんでしょうか。 池上彰の世界から見る平成史 (…

河合雅司「未来の年表2」

2冊同時に買って読みました。 内容はほぼ同じです。 1だけでも十分だと思います。 この本は過去のデータから近未来を予測します。 人口の変化は、戦争などが無い限り、出生の数字そのままなので、かなり正確な予測となります。 大切なのはこれからどうするか…

河合雅司「未来の年表」

みんな薄々わかっていたはずなのにデータで見せられちゃうとドキッとしますね。 この内容を知っているかどうかで今後の行動が変わります。 ・子供の世代はやりたいことができる可能性があります。 詰め込み教育は避けるべき。 ・大人もできるだけ健康でいら…

五木寛之「百寺巡礼 第四巻 滋賀・東海」

4巻を最初に読んでしまいました。 谷汲山に興味がありまして。 滋賀県は京都よりもお寺が多いんですか。すごい。 しかも信長に焼かれてしまった寺も多い。罪な人ですね。信長さん。 どのお寺も行きたくなります。 行きたくなるような背景があります。 百寺巡…

プルースト「失われた時を求めて 3」

2巻を読んだのは3月でしたか。時が経つのは早いものです。やっと3巻を終えました。 ”私”の恋の物語。誰でも同じような感覚を持ったことがあるのではないでしょうか。 とはいえ、恋だけではありません。いろんな出来事が”私”を成長させているんだと思います。…

こんちゅうクン「みんなの昆虫学校」

身近な昆虫が中心に掲載されています。 そのあたりにいる昆虫です。 だんごむしとか蛾とか蝶とかカメムシとか。あ、ゴキブリも。 コメントも短く愉快で、それでいて有用です。 小学校2年生でも読めます。面白いからか、よく内容を覚えています。 昆虫公園に…

アンドレイ・クルコフ「ウクライナ日記」

「ペンギンの憂鬱」「大統領の最後の恋」を読みました。 このウクライナ日記も読みたいと思っていましたが、上記2作品と同じ人だとは思いもよりませんでした。 ウクライナ情勢を詳しく理解していませんでした。知らないことに罪があります。 日本ではクリミ…

池上彰「知らないと恥をかく世界の大問題8」

いつ読んでもためになります。 歴史はずっとつながっていて、今日のニュースも実はここから始まっている、ということがたくさんあると思います。 この本はそのつながりがよく分かります。 地球にはかなりの課題があります。 知らないと恥をかく世界の大問題8…

垣畑光哉「一生モノのキャリアを身に付けよう」

どの会社もすごい社長さんが経営しています。 どこかの営業で入社すぐにトップになった人もたくさんいます。 なるべくしてそうなっている感じです。 凡人がこの本を読んでどうこうってことはないのではないかと。 あと創業間もない会社ばかりなので、社歴の…

アンドレイ・クルコフ「大統領の最後の恋」

「ペンギンの憂鬱」を書いた方の作品です。辞書みたいに厚い本でした。 とてつもなく長いのですが、中盤からはとても面白く読みました。 実は、内容が分かっている2回目がさらに面白いのかもしれません。いろんな箇所に伏線がありそうですが、1回だと確認が…

フィリップ・グランベール「ある秘密」

何気なく手に取った本。 作者がフランスだということと、タイトルでけで読む気になりました。 まさかこんな展開が待っているなんて。 秘密はみんなの心を蝕みます。 案外オープンにすれば解決してしまうのでしょうか。 時間との関連もあるかもしれませんが。…

アンドレイ・クルコフ「ペンギンの憂鬱」

十数年ぶりに読みました。 最後の方は全く覚えていなかったので初めてのように読めました。 謎が謎を呼びます。 ペンギンが薬味です。 ソーニャも良い味を出します。 娘が4歳なので重なりました。 南極へ行く飛行機も5月9日。もうすぐですね。 新潮クレスト…

樋口一葉「にごりえ・たけくらべ」

読もうと思って長い年月寝かしていた本。 やっと読みました。 現代語ではないので非常に難しかったのですが、慣れると読めるものです。 寝る前に読むと良く眠れます。最近同じようなことばかり書いてます。 中身も非常に面白かった。 一葉さんは1年2ヶ月の間…

宮本武蔵「五輪書」

オリンピックではありません。 非常に難解でした。 寝る前に読むとすぐに寝てしまいました。 剣術はよく分からないのでなおさらです。 でも内容は納得することが多い。 さらに「独行動」に出会えたことが良かった。 五輪書 (岩波文庫) [ 宮本 武蔵 ]価格: …

若林 正恭 「ご本、出しときますね?」

すぐに読めてしまいます。 ちょっと深みが足りないと思いました。 まだ若い方が多いからでしょうか。 対談の限界でしょうか。 若林さんのことは全く知りませんが、もう少し上手く引き出して欲しかったです。 おすすめの本の中にはいくつか読みたいものがあり…

泉鏡花「夜叉ヶ池・天守物語」

戯曲って食わず嫌いしていたのですが、これを読んだらそんなことないかも、って思いました。 不思議な物語二つ。明治、大正時代くらいの作品でしょうか。 結構不気味なところもあります。 現代でこのような作品を書ける人っているんでしょうか。 岩波文庫さ…

プルースト「失われた時を求めて2 スワンの家の方へⅡ」

やっぱり時間がかかりました。まだ2巻です。 全部読み終えるのにどのくらいの時間がかかるんでしょうか。 それでも1巻よりは勢いがあります。 スワンの心境は誰にでも理解できるのではないでしょうか。 フェルメールが出てくるのもなかなか。 翻訳者も大変だ…

奥田英朗「我が家の問題」

NHKのドラマをちょこっと見て面白かったので原作読んでみました。 家族にはちょっとした問題が必ずあるんではないでしょうか。 いろんな引き出しがある奥田さん、すごいです。 「失われた時を求めて」の合間の息抜きです。 「失われた時を求めて」がすごすぎ…

池上彰「世界の宗教」

簡単に読めてしまいます。 基礎としてはよいのではないでしょうか。 日本人は無宗教ではなく、全てのものに神様が宿っている、という考え方です。 だから唯一絶対神でも八百万の神の一つとして受け入れてしまいます。 ここ数年のハロウィンなんてひどいもの…

プルースト「失われた時を求めて1 スワンの家のほうへⅠ」

ついに手をつけてしまいました。 オリンピックも重なって、読むのに2週間強かかってしまいました。 この手の長編はとっつきがかなり大変ですよね。 そこを乗り切ると面白くなるのが定番ですが、この本はどうでしょうか。 1巻は非常にとっつき難いです。 寝る…

福岡伸一「新版 動的平衡」

単行本の動的平衡に、加筆され新書化されました。 そして最後の章は新たに。 モデル図は難しいですね。 モデル化は必要ないと思います。 単行本も合わせて数回読みましたが、読むたびに理解が増します。 生命は本当にすごいですね。 地球の46億年の歴史の結…

夏目漱石「文明論集」

夏目漱石の講演の記録から、日記など。 いろんなところで出ている文章もありますが、再度読むと本当に面白いと思います。 いくつかは難しく、寝る前に読むと1ページも読めずに入眠できます。 「私の個人主義」は何回読んでも面白い。 「愚見数則」も好きです…

吉田修一「【元職員】」

元職員というタイトルが非常に気になりました。 読んでみてなるほど。 人間この立場になったら同じようなことをやってしまうかもしれません。 すぐに読めちゃう本です。 【元 職員】 と改行されている意味、何かあるんでしょうか。 元職員 (100周年書き下ろ…

伊坂幸太郎「実験4号 後藤を待ちながら」

伊坂氏の短編。 偶然手にとった本。 内容は・・。それほどといったところでしょうか。 DVDは最初CDかと思ったのですが、DVDでした。 この本とリンクした映像でした。子供たちが良い味を出しています。 こちらも内容はそれほどです。 実験4号 作者:伊坂 幸太…

福岡伸一「生物と無生物のあいだ」

先日ウィルス・プラネットを読み、ウィルスのことについてたしか記載のあったこの本を引っ張り出してきました。 ウィルスもそうですが、生物のいろいろなふるまいについては非常に勉強になります。 動的平衡という考えはいろんなところに応用可能です。 たと…

カール・ジンマー「ウイルス・プラネット」

この地球はウィルスで溢れています。 人間の中にもウィルスの痕跡があります。 そして、そのシンプルな構造ゆえに、常に変化に対応し続ける能力を有しています。 すごいですね。 天然痘への対処方法も面白かった。ワクチン供給部隊とか。 それにしても世の中…

山本兼一「利休にたずねよ」

利休の茶への精進の力は高麗の女性にまつわるエピソードがあったから、ということでしょうか。 だから時代を過去へさかのぼる手法をとったのでしょうか。 過去にさかのぼるのですが、その章では時間の流れは普通なので、少しこんがらがります。 普通に過去か…

塩野七生「逆襲される文明」

塩野氏の、時事に関するあれこれ、みたいな本です。 共感できるところもあれば、そうかな?と思う部分もあります。 その人なりの共感の仕方が出来るかもしれません。 イタリアもフランスも30代が国のトップになりました。 日本は廃車寸前の人たちばかりです…

福岡伸一「動的平衡3 チャンスは準備された心のみ降り立つ」

福岡ハカセの生命浮遊を読みたくて、ソトコトを読んでいた時期がありました。 それが本になりうれしく思います。 STAP細胞騒動についてはハカセと同じ意見です。 ガンの治療方法については、自分の免疫だけでなんとかなる時代が来ると良いですね。 エッシャ…