2019-01-01から1年間の記事一覧

佐藤等「ドラッカーを読んだら会社が変わった!」

面白かったのですが、物足りなさもあります。1社についてもう少し深堀しても良いのではないでしょうか。あともう少し多面的に見ても良いかと思います。従業員、顧客の視点まで掲載されていないので独りよがりの面もまだあります。あと継続性も大事ですね。ド…

久坂部羊「廃用身」

読み始めは、医者が介護についての現状の問題を書いているのかと思っていました。後半に入りびっくり。なかなか面白い構造です。現状の医療ではこのようなことは行われているのでしょうか。もし介護が軽くなるのであれば良いのではと思います。 現在の日本の…

宮本輝「錦繍」

2019年9月2日おそらく3回目か4回目ですが、やっぱり良い本だと思いました。もしかしたら読めば読むほど良い本なのかもしれません。又は歳をとると、でしょうか。 この本を読むといつも手紙を出したくなるのですが、出す人がいません。 2015年9月14日錦繍 と…

海部健三「結局、ウナギは食べていいのか問題」

人間のエゴのために絶滅に追い込まれているウナギたち。この本を読むと、もう取返しのつかないところまで来てしまっているんだと思います。絶滅してしまいそうですね。サクラエビも多分厳しいと思います。皆で何年かウナギを我慢しませんか。 結局、ウナギは…

P・F・ドラッカー「経営者の条件」

「成果を上げる能力は習得できる」確かにあるポイントを押さえれば可能かもしれません。そのヒントがこの本に記載されています。タイトルが「経営者」ですが、経営者だけを対象にしていません。意思決定をする全ての知識労働者です。当てはまる人が多いと思…

P・F・ドラッカー「マネジメント 基本と原則」

2019年8月20日 ☆☆☆☆☆気になって再読です。2回目の方がよく理解できました。関心を持った部分もだいぶ異なります。経営者は何度も読み返すべき本です。何回も読むことで身になります。ドラッカーさん、すごいです。 2013年12月25日 ☆☆☆☆全ての事項が、全ての…

池上彰「知らないと恥をかく世界の大問題 9」

先日の参議院選挙では、自民党への投票率(自民党獲得数/有権者数)がたったの28%だったのに、半分以上の議席を確保してしまいまいした。なぜでしょうか。無関心が一番怖いことです。全員がしっかりと考え、行動しなければいけません。この本は考える1歩にはう…

池上彰「知らないと恥をかく世界の大問題 10」

現在の国内外の最近の出来事を簡潔に、わかりやすく記述しています。最近の出来事なのに歴史を学んでいるような感覚です。順番が逆ですが、現在「9」を読んでいますが、かなり重複しています。10を読めば、9は読む必要はないかもしれません。 知らないと恥を…

大石善隆「苔登山」

我が家の裏は日当たりが悪いので苔やイシクラゲが生えています。苔はまとまると非常にきれいです。この本では主に山地に生える苔にスポットライトを当てたものです。種類もたくさんあるし、独自の進化をとげています。 苔ってすごい。 いろんな場所で苔を観…

池上彰「知らないと恥をかく世界の大問題 8」

おさらいです。この本が出てから2年経過しているので、いろんな変化があります。ただ現在に至るまでの流れをざっと書いてあるのでとても面白いです。知らなくても恥をかくことはありません(笑) 特に大きな変化はトランプと金正恩の会談でしょうか。 世界中の…

菅野仁「友だち幻想 人と人のつながりを考える」

なんとなく感じていることが、体系化してまとめられています。さすが専門家ですね。子育てしている方も知っておいて損はない内容です。要素を少し・幸福になる要素・他者の二重性・共存、並在・包摂と自立・無限の可能性と限界・絶対受容・コミュニケーショ…

村上春樹「騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編」

2部読み終えました。予想外の展開でした。とにかく不思議な現象が続きます。いろんな布石が回収されます。知らなくて良い物事は世の中にたくさんあります。 まりえさんのこれからの物語も書けそうですね。 さて、新聞記事を読むことにします。 騎士団長殺し …

村上春樹「騎士団長 第1部 顕れるイデア編」

5月くらいでしょうか、中日新聞に村上氏のインタビューが掲載されていました。少し読み始めたのですが、「騎士団長殺し」を読んでからではないとそのインタビューは読んではいけないと直感的に思いました。まだその記事は読んでいません。様々な理由から読む…

映画「E.T.」

小学生の時に映画館で観ました。20年くらい前に何かで観たと思うのですが、忘れてしまいました。それ以来。小学生の時には理解できていなかったことがたくさんあります。ETめちゃくちゃ賢いです。 ETとは Extra-Terrestrial の略なんですね。 E.T.【Blu-ray…

白洲正子「鶴川日記」

白洲さん夫婦が鶴川で過ごしていたことはどこかで聞いていました。 武相荘でしたっけ。それに興味がありました。 おっ、と思い読みました。 ただ、鶴川の日記は三分の一程度だけでした。残念。あとは「東京の坂道」「心に残る人々」という内容です。東京の坂…

玉村豊男「種まく人-ヴィラデスト物語-」

信濃毎日新聞でも目にしたことのある玉村豊男さん。東御市でワインを作っていらっしゃるということは知っていました。いつか本を読んでみたいと思っていました。ワインを作っている場所に住み始めるまでの経緯がこの本に載っています。分かりやすい文章で、…

安部公房「燃えつきた地図」

安部公房の作品は多分2作目だと思います。以前に読んだ作品は、すね毛の毛穴からカイワレ大根が生えてくるようなものでした。かなり難解だった記憶があります。(もう十数年前です)この作品は文章的に難しいことはありません。ミステリーのように進んで行きま…

伊坂幸太郎「残り全部バケーション」

久しぶりに伊坂氏の作品を読みました。相変わらず独特で面白いですね。岡田さんのようなキャラがよく登場します。気持ちが良い。伊坂氏の理想なのでしょうか。最後はきっとああなると思います。 下の写真は文庫版ですが、単行本で読みました。 残り全部バケ…

高田郁「銀二貫」

江戸時代末期の大阪にある寒天問屋が舞台です。面白かった。寒天問屋の主人があるものを購入するところから始まります。優しく、厳しく、強く生きています。当時は火災が一番の災害だったのではないでしょうか。 銀二貫 (時代小説文庫) [ 高田 郁 ]価格: 7…

マイケル・ローゼン「悲しい本」

「悲しみは時を、人を、選ばない。いたるところにある。」誰もが経験をしたことがあるのではないでしょうか。無かったとしてもこれからあるのかもしれません。10年以上前にこういう気持ちになったことがあります。でも時間と人が何かを解決してくれます。 悲…

殊能将之「ハサミ男」

ミステリーはほとんど読みません。前回読んだのはいつでしょうか。そのくらい読んでいません。読み始めたら、結構面白くて読んじゃいました。途中で??と思ったところがやっぱり関係していました。全容を知った後で再読したらまた違った視点で楽しめそうで…

野中柊「小春日和」

小春と日和の双子の物語。3月生まれなのに小春日和。小学生の二人の回りに起る山あり谷ありの出来事。映画を観たくなります。音楽を聴きたくなります。 ひつじ日和の由来となった本の一つです。 小春日和 (集英社文庫) [ 野中柊 ]価格: 565 円楽天で詳細を…

ジェイ・ルービン編「ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短篇29」

日本の短編が、編者のものさしで選ばれています。もしかしたら日本人だったら選ばないものもあるのではないでしょうか。この本で出合って、面白いと思った作品が多数あります。その著者達の他の作品も読みたくなりました。また日本語版出版にあたり、省かれ…

バージニア・リー・バートン「せいめいのれきし」

何度か読んだことあったのですが、「深読み、せいめいのれきし」を読んでまた読みたくなりました。お互いを補完する良い本達です。どのページも興味深い絵ばかりですが、特に最後の博物館を割った見開きのページが好きです。小学生のちびっこも一生懸命に読…

三田誠広「いちご同盟」

何も知らずに読み始めました。簡単に読めますが、いろいろあります。最近の作品かと思ったのですが、もう30年も前に出版されていたんですね。つながるのは信頼できる人だけで良いんです。 いちご同盟とはそういうことなんですね。 いちご同盟 (集英社文庫)…

真鍋真「深読み!絵本「せいめいのれきし」」

「せめいのれきし」という名作絵本の解説なのですが、純粋にこの本だけでも楽しめますし、この本が生命の歴史をざっくりと解説しています。絵本を再度読みたくなりました。 深読み!絵本『せいめいのれきし』 (岩波科学ライブラリー) [ 真鍋真 ]価格: 1650…

養老孟司xC・Wニコル「身体を忘れた日本人」

お二人とも日本にかなり危機感を持っています。ただこの本だけが全てではないとも思います。大切なことには間違いありません。やっぱり対談の本って苦手です。C・Wニコルさんには長生きして欲しいです。 「身体」を忘れた日本人 JAPANESE, AND THE LOSS OF P…

室生犀星「或る少女の死まで 他二編」

室生犀星の小説を初めて読みました。自伝的小説のようです。3編ありますが、どれも引き込まれました。若い頃のどうしようも無さ、のような感じが良く出ています。金沢市、行ってみたいですね。 或る少女の死まで 他二篇 (岩波文庫) 作者:犀星, 室生 岩波書店…

真鍋真x山田五郎「大人のための恐竜教室」

2018年に出版された本なので最新恐竜情報が満載です。こども(小3)が恐竜のことについてはかなり詳しいのですが、この本で仕入れた知識を話したら、そんなことはもう知っていました。こどもってすごい。対談なのが残念でした。真鍋さん一人の本の方がもっと面…

C.W.ニコル「アファンの森の物語」

先日C.Wニコルさんのお話を聞く機会がありました。とても良かったのでもう少し知りたいと思い探していたところこの本に出合いました。稀有な存在です。もっと自然や森や海や地球全体を大切にしないといけませんね。そこから人類は生まれてきたのですから。 …