2019-01-01から1年間の記事一覧

ダイアン・クック、レン・ジェンシェル「心に響く 樹々の物語」

大きな木には何か心惹かれれます。樹木は人間に酸素を供給してくれます。 普段何も意識しませんが。だからなのでしょうか。気になる木ばかりです。 浜松城公園の木がたくさん切られてしまいました。悲しいですね。 中日新聞の付録の最後に巨木巡礼というコー…

宮下奈都「羊と鋼の森」

我が家にもピアノがあります。もう40年くらい前のピアノを、5年ほど前にきれいにしてもらいました。 ピアノって面白い構造をしています。確かに羊と鋼ですね。良いテーマです。 こういう職業もあるんです。 羊と鋼の森 (文春文庫) [ 宮下 奈都 ]価格: 748 …

八木沢里志「森崎書店の日々」

本屋さんを中心とした物語。 本をよく読む人には若干物足りないかな。 読みたい本は増えました。 森崎書店の日々 [ 八木沢 里志 ]価格: 523 円楽天で詳細を見る 八木沢里志「森崎書店の日々」 読書空間 ひつじ日和

村上春樹「螢・納屋を焼く・その他の短編」

定期的に村上さんがやっているラジオを聞いていて、「納屋を焼く」の話をされていました。久しぶりに読みたくなり他の短編も含めて読みました。だいぶ間が空いていたので新鮮な気持ちで読めました。 各所にちりばめられている、本筋とは違うエピソードがすご…

重松清「トワイライト」

かなり昔に読んで、全く忘れちゃていました。先日岡本太郎氏の作品を思い出し、同時にこの本も思い出しました。 40前の同級生がタイムカプセルを堀出すところからはじまります。いろんなことが複雑に絡み合い、それぞれの人生はどこに行くのか。 浜松も出て…

トーマス・マン「魔の山 下」

やっと読み終わりました。下巻は約1ヶ月。面白いのですが、時々ぼくの頭の容量を超えてしまうときがありました。そのあたりのページを夜読むと本当によく寝入ることができます。2回目読むときは覚悟が必要になりそうです。 雪山で遭難するところ、ショーシャ…

竹下文子「雨ふりマウス」

5歳の娘と、寝る前に少しずつ読みました。1ページずつ交代で。時間がかかりますがゆっくりと。内容もなかなか良いものです。 人間はどちらかというと後からやってきた方ですから。 娘のちいさな心に何を残したのでしょうか。 雨ふりマウス (おはなしさいた) …

トーマス・マン「魔の山 上」

まだ上巻が終わったのみです。2週間かかりました。読み応えがあります。でも読んでいくうちにだんだんはまっていきます。遺伝子がまだ良くわかっていない時代。結核に対する有効な対策が無かった時代。100年くらい前の作品なんですね。下巻が気になります。 …

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー( Back to the Future)」

子供の時に何度も観ていたはずなのですが、細かいところには全く気付いていませんでした。今観てもよくできている作品だと思います。 タイムマシーンに必要なエネルギーが「1.2ジゴワット」だそうです。ギガの間違い?と思って調べてみたらそうみたいです。 …

太宰治「パンドラの匣」

長らく本棚に並んでいたのをやっと読みました。 中編が二つ。「正義と微笑」「パンドラの匣」。 結核文学です。(勝手に名付けました。) どちらもふむふむと読みました。 結核が治らない時代って想像できません。 だからこそ文学等になったのかも。 やっぱり…

エム・ハーガ「アポロってほんとうに月に行ったの?」

小学校2年生の息子が興味深く読んでいます。 材料は提示しますが、判断するのは読んでいる人です。ニュースとはこうあるべきではないでしょうか。 全ての人が自分の頭で考える。 そこには何か光明が見えはじめるんだと思います。 簡単に読めるので一度読んで…

佐藤康志「きみの鳥はうたえる」

あまり救いの無さそうなお話です。でもこのトーンも嫌いではありません。 若い頃ってこんな気持ちだったかもしれません。今となってはあまりよく覚えていませんが。 「草の響き」の方が好きです。 きみの鳥はうたえる (河出文庫) [ 佐藤 泰志 ]価格: 715 …

ポール・オースター「ティンブクトゥ」

ポール・オースターさんにしては異色の本では?どうして?と思ってしまうところはいつも通りかもしれません。半分くらいまで誰が主人公なのか分かりませんでした。 「魔の山」を先日読もうと思って手元にあるのですが、この本にも「魔の山」が出てきました。…

映画「K2 初登頂の真実」

戦後の貧しい時代にK2初登頂を目指すイタリア人の物語。きれいな山で起こる、あまりきれいでない人間たちの出来事。 チームって難しいです。かといって一人で成功できるものでもありません。 冬山ってきれいですよね。 K2 初登頂の真実 [ マルコ・ボッチ ]価…

ヘミングウェイ「老人と海」

20年以上前に一度読んで、つまらなかった、という印象を持っていました。娘の教科書に老人と海みたいな話が載っていたので再読。 かなりしびれました。この歳になってやっと良さが理解できたようです。 角田光代さんが、 「面白くない本は、本が面白くないの…

カール・ジンマー/ダグラス・J・エムレン「進化の教科書 第1巻」

アメリカで良く使われている教科書とのことです。これが教科書?日本の教科書の概念とは全く違います。地球上の生物進化の基礎を楽しく読むことができます。壮大です。化石からしか分からないことも数多くあります。 今後もっと解明が進むでしょう。わくわく…

tupera tupera「しろくまのパンツ」

先日ラジオで紹介されていて一度読もうと思いました。 こどもたちが喜んでいます。 事前知識一切無しで読んでください。 しろくまのパンツ [ tupera tupera ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る tupera tupera「しろくまのパンツ」 読書空間 ひつじ日和

ジェームズ・グラベル「23分間の奇跡」

花田 菜々子さんが、その著書で紹介していた本。自分の頭で考えることの重要さを述べています。・辺野古の米軍基地は本当に必要か。・原発は本当に必要か。・防衛費がこんなに増えて良いのか。・消費税を上げるよりも他に方法があるんじゃないのか。・スマー…

松浦弥太郎「最低で最高の本屋」

いつの間にか「暮しの手帖」編集長を辞めてしまっていた松浦氏。 一番遠いと思われていたWEB系の会社で仕事をしているようです。 暮しの手帖、長く続けてほしかったなぁ。 般若心経の超訳を読んでいて、「最低で最高」という文字が出てきたので、思い出して…

花田菜々子「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に会いそうな本をすすめまくった1年間のこと」

どちらかというと自己啓発系の本になるのではないでしょうか。自分の頭でしっかりと考え、行動する。そして失敗を次に生かす。著者はそれがしっかりできているんだと思います。響いた本は2冊。読んでみます。 タイトルと装丁がちょっと残念です。40代中盤の…

野中至・野中千代子「富士案内・芙蓉日記」

明治時代に富士山頂で冬季気象観測をしようとした夫婦の記録です。旧仮名遣いで非常に読みにくかったのですが、最後はかなり慣れました。 翌年のための下見に2月の富士山に登ったそうです(2月16日)。 今日(2019年2月11日)富士山を登ろうとしていて遭難した人…

2月23日は富士山の日

今年の初めに富士山世界遺産センターに行きました。 後で知ったのですが、富士山世界遺産センターは静岡と山梨の2ヶ所にあるそうです。 今回は静岡の方に行きました。 浅間神社の近くにあり、富士山の湧水によるとてもきれいな川が流れ、もちろん富士山がよ…

幸田文「崩れ」

46億年地球は、まるで生きているかのように表面の形を変えている。 日本列島はプレートの境界にあるため、その影響も大きい。 火山で山が出来、その山も火山で崩れ、風雪でまた崩れる。 その現場を自分の目で確認した幸田さん。面白い本でした。 小さい頃、…

新田次郎「芙蓉の人」

明治時代、今のように設備が全く無い中、富士山頂での越冬は可能なのでしょうか。しかも夜間も含めて2時間毎に気象観測をしながら。 答えは本の中にあります。 「八甲田山死の彷徨」を読んだときと同じような感情になりました。 浜松からも富士山が見えます…

谷崎潤一郎「細雪 下」

関西をこよなく愛する4姉妹の物語。ついに完結です。 それにしてもいろんなことが起きました。時代も下り坂です。それでも自分たちらしく生き抜きます。 再読してよかったと思いました。 細雪(下巻)改版 (新潮文庫) [ 谷崎潤一郎 ]価格: 781 円楽天で詳…

谷崎潤一郎「細雪 中」

一番印象に残るのが、大雨、洪水のところでしょうか。実際に神戸付近であった出来事のようです。いったいどうなってしまうのでしょうか。 東京と神戸で暮らす蒔岡家。 次第に聞こえてくる戦争の足音。それでも元気(?)に生きる四姉妹。 次はついに下巻です。…

谷崎潤一郎「細雪 上」

関西を舞台にした4姉妹の物語。 まだ上巻ですが、4姉妹(主に雪子、妙子)の動向が気になります。 文体も興味深いものがあります。 時代は昭和初期でしょうか。 ゆったりとした良い時代だと思います。 細雪(上巻)改版 (新潮文庫) [ 谷崎潤一郎 ]価格: 605 …

「量子コンピューターの基本と仕組み」

量子コンピュータの基本(概要)が理解できます。量子力学を理解しなくても、表面だけかと思いますが、簡潔に記載されています。量子コンピューターと言っても、目的によっていろんな方法があります。今後どうなって行くのでしょうか。 図解入門 よくわかる 最…

yomyom2018

しまった。2018年中にyomyom書けませんでした。 しかも2018年は一度も書いてませんでした。 2018年に読んだ本の紹介です。 夏目漱石「漱石文明論集」講演を文字化したものが多いです。 「私の個人主義」「愚見数則」が面白いです。 漱石文明論集 (岩波文庫 …