柳田国男「遠野物語」

 
八ヶ岳と富士山の背比べの話があります。
 
むかし八ヶ岳は今のような形ではなく、とても高い山でした。
ある日、富士山とどちらが背が高いかと言い争いになりました。
雨樋を両方の頭にのせ、水を流します。
低い方に水が流れます。
結果は富士山の方に水が流れました。
怒った富士山はその雨樋で八ヶ岳をたたきました。
八ヶ岳は割れて現在のような八つの山に分かれました。
 
 
山なのに人間臭いですね。
この話をすると子どもたちが喜びます。
 
 
このように民間伝承されているお話は、日本全国津々浦々にたくさんあったのだと思います。
 
伝承も記録もされずに消えて行ってしまったものもありそうです。
 
 
記録の代表例がこの「遠野物語」。
岩手県の現在の遠野市辺りに伝わるお話集です。
 
文体が古いので最初は読み難いのですがだんだん慣れてきます。
予想以上に面白いものばかり。
 
 
 
当時の子どもたちにとっては最高のエンターテイメントだったのではないでしょうか。
 
 
 
柳田国男「遠野物語」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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