2014-01-01から1年間の記事一覧

塩野七生「日本人へ リーダー篇」

イタリアから、そんなに日本に対する情報の無い中で、 しかもローマ帝国を知り尽くしている方が、日本のことを書き尽くす。 外交、政治、と言う視点で。 興味深く読みました。 10年くらい前の執筆ですが、なるほど、と思うことがたくさんあります。 日本人へ…

飯島正広「モグラの生活」

またもや、うちのちびっこが借りてきた本。 世の中知らないことばかりです。 モグラのことにつていも、何にも知らないんだな、と思いました。 ページ数は少ないですが、これを撮影するにはかなりの時間を要していると思います。 やるき、根気に脱帽です。 キ…

小山昇「強い会社はどんな営業をやっているのか?」

とても読みやすく、解りやすく書いてあります。 業種によっては自分なりにアレンジしなければならないことがありますが、 それでもいくつかは実行しようと思います。 こういう本はいくつかでも実行できる内容があればいいですよね。 強い会社はどんな営業を…

サマセット・モーム「雨・赤毛」

うーん。思わずうなってしまう短編3つ。 モームさんは宗教に対してシニカルな感じですね。 どの短編も最後までぐいぐいと読者を惹きつけます。 この先どうなるんだろう。 そこで一気に結末へと向かいます。 そこで唸り声が出てしまうわけです。 新しくなった…

「遺伝子力」

人間の体って、本人は意識していないのに、いろんな、とても精巧な機能を持っています。 すごいなぁ、って感心します。 その機能はほとんど遺伝子によって操作されます。 でもその遺伝子のことについては良く解っていないことがたくさんあります。 解ってい…

養老孟司「超バカの壁」

もう長い間生きてきた方が、その考え方を表明するのは気持ちが良いものです。 大筋においてその通りだと思います。 全ての問題において、再考したいと思います。 「バカの壁」と「超バカの壁」の前に「死の壁」という本があったのですね。 こっちを先に読ん…

「作家の手紙」

秋だからなのか、図書館の特設コーナーで、手紙に関する特集をしていました。 そこで出会った本。 さすが、文筆家さんたちは面白い手紙を思いつきます。 笑いあり、涙あり。 メールよりも手紙がいいですね。そしてできれば手書きが。 誰かに何か書きたい人は…

養老孟司「バカの壁」

今更ですが、読みました。 いろんなことを、一生懸命に考えて、体を動かして、 壁をうまく抜けていくことが大切です。 10年以上前の本ですが、非常に腑に落ちました。 バカの壁 (新潮新書) [ 養老 孟司 ]価格: 858 円楽天で詳細を見る 養老孟司「バカの壁…

宮台真司「日本の難点」

理解すべき内容がたくさんあると思うんですが、 難しすぎて考え込んでしまう部分も多くありました。 それでも、納得すべきところもありました。 もちろん、そうかなぁという部分もありますが。 とにかく宮台さんの知識がすごいので、 読むにはそれと同じくら…

夏目漱石「行人」

毎年、なぜかこの季節になると夏目漱石さんの本を読みたくなります。 昨年は「こころ」でした。 今年はいつか読もうと思ってずっと手元にあったこの本です。 読みだしたら、面白くて、ぐいぐい読みたいのですが、 そういうわけにもいかず、毎日ちょっとずつ…

小泉純一郎「音楽遍歴」

小泉さんらしい語り口で、音楽について述べています。 強引に押し付けるでもなく、それでいて好きなものははっきりしています。 ジャンルは、スタンダードなクラッシック、オペラ、 エルヴィス・プレスリー、X JAPANと幅広く取り上げています。 オペラにはか…

阿形清和「切っても切ってもプラナリア」

子供が借りてきた本ですが、思わず入り込んでしまいました。 プラナリアという名前は知っていたのですが、そんなにすごい生物だったのですね。 昔、川で遊んでいた時に、多分たくさん出会っていたんだと思います。 その時は全く目に入りませんでした。 切っ…

小野瀬直美「はやぶさ君の冒険日誌」

映画をみて、川口さんの本を読んで、内容をほぼ把握した上で読みました。 しかし、まだ知らない情報というのはやっぱりあるんですね。 この形式だからこそ、分かる事実。 はやぶさへのみなさんの愛を感じます。 【中古】 はやぶさ君の冒険日誌/小野瀬直美【…

川口淳一郎「はやぶさ、そうまでして君は」

はやぶさくん、よく帰ってきたと思います。 奇跡という文字では表せないくらい、いろんな幸運があったのですね。 先日映画を見たのですが、なぜ?という部分がかなりありました。 そこでこの本を読んでみました。 映画では分からなかったいろんな事実が分か…

東山魁夷「風景との巡り合い」

東山さんの絵を見ると、心がざわつく感じがします。 なぜでしょうか。 文庫サイズでも同じです。 最後に、大きな力、のことについて述べられていますが、全くその通りだと思います。 信濃美術館の東山魁夷館も良かったです。 風景との巡り合い (新潮文庫―東…

塩野七生「レパントの海戦」

昔の海の戦いは接近戦なんですね。 想像できません。 コンスタンティノープルの陥落、ロードス島攻防記に続いて、キリスト教とイスラム教の戦い最終章。 ベネツィアの底力が垣間見られます。 地中海は小さい島がたくさんあって、どれも魅力的に感じます。 舟…

映画「はやぶさ/HAYABUSA」

こんなに泣けるなんて思っていませんでした。 宇宙というのは未知の世界なので、専門家がどんなに想定をしつくしてもいろんなトラブルが出てしまいます。 あれだけのトラブルの中、よく帰って来たと思います。 フィクションの部分もあると思いますが、いろん…

曽野綾子「親の計らい」

人それぞれ、考え方があるかと思いますが、共感することが多くありました。 ・家庭のしつけの最大のものは言葉遣いである ・学校は知識を得るとともに、人生を知り、苦難に耐えて生き抜く心身を鍛え、その技術も覚え、多様な人々と共生する社会というものの…

木村秋則「りんごが教えてくれたこと」

りんごは農薬まみれとは聞いていましたが、これほどとは。 自然の力を信じ、寄り添って行くのが自然栽培、ということでしょうか。 人間は自然の循環の中にいるだけなんですよね。 力でねじ伏せるより、お任せした方が良いことは間違いありません。 それはい…

サマセット・モーム「お菓子とビール」

あまり劇的な出来事はないのですが、なぜだか続きを読みたくなります。 面白い本というのは、こういうものですね。 じわじわと心を動かされます。 退屈な田舎街の描写、クールな語り手主人公。 明るく魅力的な女性、変わった作家達と、それに群がる人々。 全…

山中千尋「MADRIGAL」

山中さんの曲は初めてです。 「caravan」が聞きたかったので、このCDを選びました。 caravanは、オリジナルの方が好きです。 しかし他の曲は良かったですね。 Madrigal Lesson 51 とか。 山中さんの他のCDも聞いてみたいと思います。 MADRIGAL アーティスト:…

kotoba 2014年夏号

読み応え満点。 ロックフェラー大学の研究者に、これだけの話を聞ける機会はそうそうないと思います。 現在どんな研究がなされているのか、小さなエリアかもしれませんが俯瞰的に眺められる本です。 分子生物学の分野は、わかってきたこともたくさんあるけれ…

ニコラス・スパークス「きみに読む物語」

きみに読む物語は、自分たちの物語であり、シンプルな愛の物語。 しかし、誰にでも出来ることではありません。 14年という月日をどうやって過ごせばいいんでしょうか。 モンテ・クリスト伯のエドモン・ダンテスも14年もの間、幽閉されていました。 想像し難…

養老孟司 隈研吾「日本人はどう住まうべきか?」

建築については全く無知ですが、面白く読みました。 養老さんも隈さんも考え方や視点が独特です。 プレハブ住宅は40%が宣伝費。 それはなんとなく感じますよね。 そんなに特別に良いもの使ってないのにそれなりの価格ですし。 住まいにはいろんな人の考え方…

キャリー・マリス「マリス博士の奇想天外な人生」

奇想天外という言葉がぴたりです。 ノーベル賞受賞者の中で一番不思議な人なんじゃないでしょうか。 PCRの発想は、生きていく中で大切なことだと思います。 タネを明かせば誰でも思いつけそうなんだけれど誰も思いつかない。 科学者らしからぬ内容もたくさん…

脱獄

無実の罪で牢屋に入れられるのですが、いろんな経緯を経て脱獄に至る物語を読みました。 14年も拘置されていたんです。 アレクサンドル・デュマ「モンテ・クリスト伯」 脱獄するのは序盤です。 長い長い物語。でも面白い話でした。 無実の罪で牢屋に入れられ…

瀬尾まいこ「おしまいのデート」

瀬尾さんの作品はどれものどかです。 死んじゃう人とか出てくるのに。 とぼけた感じのキャラクター達が良い味を出します。 短編集です。 ささっと読めますので、何かの空き時間にどうでしょうか。 おしまいのデート (集英社文庫) 作者:瀬尾 まいこ 集英社 Am…

ソトコト 2014年8月号

「ソーシャルなデザイン」のことはよくわかりませんが、小商いをやっている人たちに感動し、応援したくなりました。 特に行商鞄屋さん、リヤカー鯛焼きやさん。 ・ギターと旅するボルネオ ・食が変われば、未来が変わる。 は読んで考えるべき身近な問題だと…

矢崎良一「挑戦者たち」

野球、特に高校野球は見ていてとても面白いです。 しかしその裏にある人間ドラマはもっと面白い。 熱闘甲子園も裏側をクローズアップしているんだと思います。 この本は、高校野球に関係のある監督の人生を追います。 どういう挫折や成功があってここまで来…

アレクサンドル・デュマ「モンテ・クリスト伯(四)~(七)」

2014年の夏の自己課題図書です。 舞台は18世紀。 現在のような通信手段や交通手段はありません。 どうやって現状を把握出来たのでしょうか。 人間の悪いところを全部集めた物語。 すごいスケールとパワーを持っています。 最後は行きすぎじゃないかとも思い…