こういう本は非常に分かりにくいものが多いのですが、この本は分かりやすく、そしてなるほど、と思う部分がたくさんありました。
もう20年以上前の本なんですね。
あまり資本主義に傾倒する社会にはなって欲しくないと感覚的に思っていました。
でもその裏付けは、ぼく自身の中に全くありません。
そこで、資本主義とは何か。
今の生き急いでいるような世の中はもうどうしようもないのか。
そういった観点から読みました。
「ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか」にも書いてあった、次の一文が印象的です。
”もともと「本当の自分」などというものはどこにもない。消費は、いつまでも続く「わたし探しのゲーム」なのだ”
佐伯啓思「欲望と資本主義」
読書空間 ひつじ日和