角田光代「さがしもの」

 
最近は電車やバスに乗るとスマートフォンを見ている人が多いです。
でも中には読書をしている人がいて、何を読んでいるのか覗き見してみたくなります。(見ませんが・・)
 
もうだいぶ前のこと。
飲食店で食事が提供される前に本を読んでいたら、店員さんに何を読んでいるのか、と聞かれたことがあります。
なんとなく恥ずかしく、そっけなく答えてしまったのですが、今思えば本に興味のある人だからこその質問だったのかな、と思います。
 
 
「本を読むのは、もっとも特殊に個人的である」
と角田さんは書いています。
だからこそ恥ずかしいし、興味を持つのでしょう。
 
 
単行本では「この本が、世界に存在することに」というタイトルでした。
本にまつわる10個の短編集です。
 
 
ある一編に、ミツザワ書店という本屋さんが登場します。
もし実在するのであれば訪れたいほど魅力的です。
 
 

 

角田光代「さがしもの」

 
 
 
読書空間 ひつじ日和