民芸(民藝)という言葉からはチェーンのお蕎麦屋さんの建物や骨董みたいなイメージをしてしまいがちですが、元々の意味は全く違うものです。
大正時代、普段使用している道具から何かを感じた人たちがいました。
白樺派と呼ばれるグループです。
その中心人物が柳宗悦(やなぎ むねよし)。
ちなみに民芸運動の発端をなす最初の民芸館が浜松にあったそうです。
アジアで生まれたイギリス人、バーナード・リーチ。
一旦はイギリスで就職しますが、高村光太郎と出会い、日本に居を移します。
柳宗悦と出会ったのは必然なのかもしれません。
船でしか移動ができなかった時代に日本とイギリスを少しずつ融合させて行きます。
次々と立ちはだかる壁も何とか乗り越えて。
この頃の日本は思っている以上に豊かで懐が深そうです。
日本人からもリーチ先生と親しみを込めて呼ばれました。
このことからもバーナード・リーチの人柄を垣間見ることができます。
原田マハ「リーチ先生」
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