微睡

夢で思いがけない人に会いました。 あまりにもリアルな感覚。 覚醒したら途端に全て忘れてしまう。 どうか夢がこのまま続きますように。 必死にまぶたを閉じたのに、意識が戻るのが哀しかった。 ある明け方の出来事が「あとは切手を一枚、貼るだけ」の雰囲気…

ヨシタケシンスケ「思わず考えちゃう」

先日思わず考えちゃうことがありました。 ある公衆トイレにこんな張り紙が。 いったい誰がどんな目的で魚をさばくのでしょうか。 バーベキューの人。 家の台所を汚したくない人。 キャンプカーで日本全国を旅している人。 釣った魚があまりにも美味しそうで…

北村薫、宮部みゆき編「名短編、ここにあり」

最近、冷凍室が霜でいっぱいになる冷蔵庫はあまり見かけなくなりました。 冷やす仕組みが違うからなんですね。 霜取りはとても面倒なのですが、氷が溶ける様子には見入ってしまいます。 特に夏の暑い日には成果がすぐに分かります。 扇風機を回して暖かい風…

森沢明夫「大事なことほど小声でささやく」

読書空間 ひつじ日和はどこにあるのかとても分かりにくいみたいです。 表通りには小さな看板しかないので、歩いている人でも気が付かないこともあります。 この本にでてくる「スナックひばり」の看板も表札みたいに小さなものです。 「お客さんに気づいても…

オージャス

(エネルギーがあふれ出てそう⁈な火口) オージャスとは、インドで古くから伝承されてきたアーユルヴェーダによりますと、私たちの内側にある「生命エネルギー」のことだそうです。 オージャスにあふれた人は健康でハッピー。 身のまわりの輝いている人はみん…

ジョン・パウエル「響きの科学」

この世界は音で溢れています。 鳥やカラスの声、車の音、風が何かを揺らす音、遠くの方でするホワイトノイズのような音。 同じ空気の振動なのに音楽はすぐにそれと分かります。 ただの物理現象なのに心を揺さぶられます。 それもほんの数分で。 音楽を科学的…

ヴァレリー・ハブス「ぼくの羊をさがして」

主人公は羊ではなく、犬でした。 牧羊犬、ボーダーコリーの子犬です。 昔、白い秋田犬を飼っていたことがあります。 ある日首輪を外してどこかへ行ってしまいました。 あまり懸命に探した覚えはありません。 お腹を空かせて帰って来るだろう、と。 予想通り…

小川洋子「科学の扉をノックする」

海辺を散歩していたときのことです。 波が引いている時に何か動くものを見つけました。 すぐに砂にかくれてしまいます。 小石を生物と間違えてしまったのかも。 そう思っているとまた動きました。 今度は砂を掘ってみます。 やっぱりちいさな生物でした。 調…

梨木 香歩「やがて満ちてくる光の」

この世界の現象は波の動きをしていたり、波で表されるものがあります。 お腹や頭の痛みも波があります。 スポーツをやっていると好不調の波を感じます。 気分も波と言います。 仕事をしているとなぜか同じタイミングでたくさんの事が押し寄せます。 まるで大…

十三夜

(こちらは上弦さん) 「中秋の名月だけを愛でるのは片月見だから、後の名月にあたる十三夜のお月見をお忘れなく」と聞きました。 月の呼び名もいろいろ、ああややこしい。 忘れものなく季節を過ごすのは何やら大変そうですねぇ。 芋名月(先月の十五夜)栗名月(…