みつばちの羽音のように

 

ドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」を見ました。

とても複雑な気持ちです。

 

 

原子力発電所の建設を巡って、建設予定地の反対派の人たちを中心に映像化されています。

上関原発の件に関してはなんの知識もないので、何かを訴える立場にはありません。

 

 

しかし感じたのは、前提の違いと価値観の違い。

 

国や中国電力は、経済の成長が日本国民の幸せにつながると信じています。(本当は利権の問題もあるとは思いますが、少なくとも表向きはそうです。)

 

一方、原発建設予定地の近くの島の住人は、今の暮らしに満足しています。若干不満があっても、原発で働くことよりも、自然と共存することが自分たちの生活であり、豊かさの象徴であり、幸せなんだと知っています。

 

 

ぼくも経済は成長しなくても、人々は豊かで幸せな生活を送れると思っているうちの一人です。

ひつじ日和もをはじめた理由のひとつでもあります。

 

 

何かで幸福や豊かさを感じている人は、その人がそう思っているからです。決して他人が決められるものではありません。

 

 

ミツバチの羽音でも、地球の回転に影響を与えているそうです。

 

 

ぼくらはミツバチの羽音にもなれないのでしょうか。

 

 

涙が止まりませんでした。

 

 

みなさんに観てもらいたい映画です。

 

 

 

 

鎌仲ひとみ 「ミツバチの羽音と地球の回転」

 

 

 

 

読書空間 ひつじ日和