大学生の時、研究室に1台だけマッキントッシュがありました。
使い勝手はWindowsよりも良かったような記憶があります。
ただすぐにフリーズしてしまう弱点もありました。
それから数年後、スケルトンのiMACが発売され日本でも爆発的な人気に。
マッキントッシュとiMacの間の11年、スティーブ・ジョブズはアップル社を離れていました。
スティーブ・ジョブズにとって変化の30代でした。
その要因の一つが、禅僧、乙川弘文。
弘文から何かを得たようです。
乙川弘文の人生を、かつて接した人達へのインタビューにより浮彫にします。
これほど毀誉褒貶相半ばする人も珍しいのではないでしょうか。
6年間を乙川弘文へ費やした著者、柳田さんはある境地に至ります。
人々を魅了するアップル製品。
もし乙川弘文が居なかったら、何かが変わっていたのかもしれません。
柳田由紀子「宿無し弘文」
読書空間 ひつじ日和