(野辺山高原平沢峠)
えっ、川が逆向きに流れてる!長野と浜松を行き来し始めの頃に突如わいた謎。もちろんよく考えればわかるのですが、太平洋側に生まれ、感覚的に川は北から南に流れるものと育ったので、一瞬混乱してしまいました。
雪山は永遠の憧れ、さあ、ここに降った雪は、日本海側と太平洋側のどちらに流れつくでしょうか?
水の行方を二つの海に分ける大自然の境界線を行く。なんだかカッコいいです。そもそも、こんなことに興味を持つようになるとは夢にも思いませんでした。
いつだったかブログの中でポール・ギャリコの「雪のひとひら」に触れました。昔から好きなクラッシックファンタジー。雪のひとひらが雨のしずくに出会う物語です。
ふと、思いました。
夫さんが分水嶺(ぶんすいれい)を乗り越え、太平洋側に流れ着いてくれて、本当によかった。
栗田 貞多男「中央分水嶺を旅する 日本列島の背骨」
ポール・ギャリコ「雪のひとひら」
読書空間 ひつじ日和