リチャード・プレストン「ホット・ゾーン」

 

ウイルスはこの世の中の至る所に存在します。
その多くは人間にとって無害なものばかり。
むしろ長い間共存してきました。
遺伝子的にも融合しています。
ある研究によると人間の遺伝子の10%はウイルスの遺伝子ではないかと言われています。

時には強毒化するウイルスが登場します。
新型コロナウイルスであり、エボラウイルスです。
これらのウイルスも突然現れたのではなく、地球上のどこかで穏やかに存在していました。
人間にとってのみ都合が悪いだけです。
ウイルスを根絶することは不可能であり、共存していくしかありません。

 

現在人間の脅威の一つであるエボラウイルス。
アフリカでは数年毎に猛威を振るっています。
もし東京に現れたらどうなってしまうのでしょう。
街は封鎖され、感染可能性の高い人々は隔離、経済活動は停滞し、新型コロナウィルス以上の閉そく感が漂いそうです。

 

実は1990年にアメリカ、ワシントンD.C.郊外でエボラウイルスが現れました。
発見した人々は動揺し、どのように対処したらよいかを検討します。
まるでミステリー小説を読んでいるような事態が進行します。
人口が密集する近くで起きた騒動はどのような結末を迎えるのか。

ウイルスは見えないので透明な怪獣を相手にしているようです。

そういえばウルトラマンに透明になる怪獣がいたような気がします。
あれはウイルスのメタファーだったのでしょうか。

 

リチャード・プレストン「ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々」

 

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