日記(お店担当)

偏愛

(電車はシンプルな赤電がいいな) 神社の鳥居の赤、血は生命の色…と、種々の赤色について話が膨らみ「偏愛ムラタ美術館 展開編」をお客さまにすすめられました。そちらに掲載されている古墳の玄室の壁面が予想もしなかった朱色で驚きました。 ある物や人を偏…

箱舟

静かな午後だったので、世界に入り込めそうな気がして「音の箱舟 モーツァルト」という本を手に取りました。もちろん聴きながら雰囲気も高めます。 絵はロシアのドミトリー・テーレホフさん。詩は木坂涼さん。 言葉だけでは表しきれないモーツァルト。絵や詩…

Echoes Of Life

2023年最終月にとっておきのお楽しみ♡アリス紗良・オットさんの演奏会へ。人生の中のある場面、記憶のピースが、ショパンのプレリュードとこだまするように重なり合う。映像と一緒に楽しむピアノは、とても新鮮で没入することができました。 アリスさんはき…

タオ

十五年前にタオを教えてくれたムッシュ。生きていくうえで、自分自身のバランスをとるために、よりどころなるに違いない本だと感じました。 以来、加島祥造さんの著書は、たいてい置くようにしています。先日、ムッシュご来店の折、タオを実践していくと「静…

静けさ

そうしたい時には遠慮せず沈黙や孤独を選ぼうと思います。精神の独立を保てるように。 静けさへの信頼度がまた上がります。 思いもよらず可愛いサイズの本でした。静けさを愛するすべての方に。 静けさを愛することば (シリーズ・手のひらのことば) 偕成社 A…

マッティ

熱心に絵の具遊びをしていると思ったら、マッティを描いていた末っ子ちゃん。パレットをのぞいたらお見事、寒色!冬っぽく、フィンランドっぽく。 さあ、あなたはマッティと同じ要素、いくつありそうですか? hitsujibiyori.hatenablog.com マッティ、旅に出…

うさこちゃん

ごきげんでいるとごきげんなことがやってくるって本当ですね。うさこちゃんがお似合いのお客さまも♪いい11月だったな〜。 読書空間 ひつじ日和

誠実

あるところに、古い物を扱うひっそりと誰が来るのか不思議な感じの、ひつじ日和と似た雰囲気のお店がありました。長年続ける秘訣をお店の方に尋ねてみたことがあります。「いろんな日があるけれど誠実に開け続けることかな。」と教えて下さいました。 〈誠実…

お茶ワーク(番外編)

「私なりのお茶ワーク番外編」を報告します。山肌の「茶」の文字が目印の粟ヶ岳に、友人たちとハイキングしてきました。急勾配の茶畑が登り口。日程を決めた瞬間から心が喜んでいるのがよくわかりました。カレンダーには大きくひと文字、山! まさかこのメン…

香川

和三盆の小さなお菓子をいただきました。細やかできれいだな。食べられないや。きちんと並んでいる姿を忘れないように。讃岐の国に古くから伝わる技のようです。 もったいなくて食べられない〜と言いながらも、やっぱり食べる(笑) やさしい甘さが口に広がる…

夫婦の話

漱石は何かあると鏡子夫人に「オタンチンパレオロガス」と言ってからかったみたいだよと、夫さんが楽しげに話してきました。 はあ?何語じゃ? 調べると確かに「吾輩は猫である」の中にもありました。ほんの一部なら学校で習ったのかもしれないけど、全く覚…

朝焼け

カーテン越しの光がいつもより赤いな。急いでベランダに出てみるとこんな空でした。南天にはピンク色の雲に包まれた半月。朝日を浴びると快眠できるらしいですね。確かにストンと眠りに落ちました。朝方のあの強烈な嵐には、さすがに起こされてしまいました…

(南極でなくとも極端な経験は覚醒を促す) 泣くつもりはなかったのに涙、涙。バーナデットは高慢で嫌な女かと思いきや、それは誰の内にもあるだろう弱さの裏返し。こんなポンコツな親でいいのかと悩む気持ちはみな同じかな。映画館ってなんて素晴らしい感情浄…

ご一緒に

志田島園さんのお茶が美味しすぎて、私の飲み物首位はお茶になってしまったけれど、夫と出会って以来長らく親しんでいるこちらのコーヒーもやはりいいものだなあ。秋だからかな。朝日が差し込む窓辺でひつじちゃんと一緒に。ひつじちゃんは十七歳。真白にお…

分人

分人という考え方を平野啓一郎さんの本で知りました。個人に対し分人。対人関係、環境ごとに分化した異なる人格のことだそうです。ペルソナの使い分けを肯定しやすくなりそうです。 数ある出会いの中で「あなたといる時の自分が好き」ってすごいことな気がし…

苗名

ものすごい滝の音が四方に鳴り響く。その轟音から昔は地震滝とも呼ばれ、地震を意味する古語の「なゐ」が由来の苗名(なえな)の滝です。圧倒的な水量が迫力満点でした。 読書空間 ひつじ日和

ネルケ無方さん

ネルケ無方さんが仰っていた言葉。修行を始めた頃にある場面で師に言われたそうです。 「おまえのことはもういい」 なんとなく見ていた番組から聞こえてきたひと言ですが、全てのことに当てはまる気がして刺さりました。うんざりする他者の承認欲求。翻って…

浄化

(妙高山 赤屋根と青空が眩しく、スカイケーブルからは日本海も) 今夏訪れた妙高や赤倉の辺りは、岡倉天心にゆかりがある地なのだそうで、晩年を過ごしたという山荘跡には六角堂がひっそりとありました。 それをきっかけに、茶の本に一歩だけでも近づく助けに…

Friendship is …

(遠くに見えるのは伊豆大島や利島) かわいいイラストにつられて開いてみると、そこには家族や友人、恋人、相棒など、大切な誰かと過ごす500個の人生の瞬間が描かれていました。 ゆっくりひとつずつ追っていくうち、次第に顔が緩んできました。忘れていた記憶…

エジンバラ

行ったことのある場所で多分いちばん高い緯度の場所、エジンバラ。旧市街の古い建物がいい雰囲気。「地球の歩き方」の案内表記が間違っていてなかなか宿に辿り着けないという、苦い思い出付きの街。若い女がふたり、日が暮れてきた時のあの心細さはよく覚え…

そろそろ、秋分

夏のお疲れは大丈夫ですか。まだ昼間は暑すぎてぐったりなのでのろのろ夕方から。夏至の頃と比べると2時間も早い5時過ぎの海へ。海だ〜!とひとしきりはしゃいだ後は、家族のそれぞれがしばらくの間無言で、それぞれの海時間を味わいました。次第に頭の中が…

徒然草

「京都で読む徒然草」を浜松で読みました。古典の授業で出会った兼好法師は、正直お説教くさいな〜と思っていました。 もし徒然草が、経験や歳を重ねた分だけ面白いと感じられるようにできているとしたら。今の自分がよくわかってしまう、おそろしくも愉快な…

重陽の節句

(着せ綿) 9月9日、重陽の節句といえば菊の花。まだ暑いので旧暦でないとしっくりこないかなと思いきや、ふんわり着せ綿の淡い色に秋の気分が高まりました。 もしかしたらと、森下典子さんの「好日絵巻」を開いてみますと、やはり秋のページに菊の香や着せ綿…

光芒

南アルプス市の辺りでサーっと光の梯子が降りてきました。「12ヶ月のお天気図鑑」によりますと、どうやら「光芒 こうぼう」に当てはまりそう。太陽を隠した雲の隙間を通って光のすじが広がりました。 空を眺める楽しみは地味ですが結構いいことがあります。…

頼むから静かにしてくれ2

「頼むから静かにしてくれ」と叫びたいかわりに、書棚のこのタイトルを凝視したのはこの前の春休み。さて、この夏休みはというとリズムよく過ぎ去った感じで、叫びたくはなりませんでした。めでたし。 レイモンド・カーヴァーさんの短編集「頼むから静かにし…

LYKKE

リュッケと読むそうです。デンマーク語で「幸せ」という意味ですって。ヒュッゲとはまた違う言葉を知りました。 みなさまはどんな時に幸せを感じますか。私は一日が終わりお布団に入るだけの状態でのんびりしている時や、いい天気で気持ちよく洗濯物が乾いた…

〇〇しない

目に飛び込んできた〇〇しないシリーズ。なにか訴えていますかね〜。近頃〇〇しない上級者も多いようですしね。どうか調和を祈ります。 〇〇しない設定で意識しているのは、 判断しない執着しない抵抗しない の3つです。 最初に挙げた「判断しない」がいちば…

成熟

シンプルにミニマムにといえば、私の中ではドミニック・ローホーさん。相性がよかったのか、これまでも実践するほどに楽になり、良い影響をたくさんいただいてきました。 「限りなく少なく豊かに生きる」「屋根ひとつお茶一杯」のあたりは特に好きでした。 …

遭遇

高原である生きものに遭遇しました。温度計は24℃。 涼やかに瞑想中の猿。 またね。 読書空間 ひつじ日和

花火

友だちと花火大会に出掛ける娘。ひとりで浴衣をきちんと着て。こんな時はしみじみ成長を感じます。かなり混み合うだろうにさすが若者。夏をおもいきり楽しんでね。 一方、我々は夜の路地裏から。思いがけない花火に見とれました。いつも遠くの花火派だね、と…