千早茜さんは小さい頃、西洋童話にうまく馴染めなかったそうです。
闇や泥の出てくる絵本が好きだった、と。
確かに「どろんここぶた」には何か魅力がありました。
掃除機でどろんこを吸ってしまうことに驚き、悲しがるこぶたに同情し、こぶたのたくらみが上手くいくように願いました。
千早茜さんがかつて馴染めなかった西洋童話の新しい解釈を短編にしました。
舞台は現代の日本。
シニカルでクールで、絶望もあれば希望もあります。
先が気になり読んでしまいます。
「シンデレラ」なんてとても難しそうですが。
「どろんこ こぶた」の新釈もおもしろそうですね。
読書空間 ひつじ日和