色、染色に関する対談と書簡集です。
「みはなだ色」がキーワード。
「みはなだ」は「水縹」と書くそうです。
臭木という木の実からでてくる色です。
水色ですが、水浅葱より少し濃く、空色よりも薄い。
志村さん
「天からおちてきた青を溜めている感じがするんですよね。」
石牟礼さんは製作中の能作品で、天草四郎をこの色で表現したいと思い至りました。
染色は自然と深く結びつき色として現われます。
色についての対談は様々な話題となり、後世への願いを残して終了。
対談でも書簡でも、お二人のお互いを尊敬する気持ちが溢れ出ています。
志村ふくみ 石牟礼道子「遺言」
読書空間 ひつじ日和