睡蓮

 
(雨上がりの夕空 散歩に出てよかった)
 
 
 
蓮の花からはじまった興味は、睡蓮へ。
曖昧だった違いも次第にわかるようになりました。
 
 
 
日差しが弱くなると眠るように花を閉じる姿からそう呼ばれるという睡蓮。
すっと背が高く凛とした蓮の花とは違い、水面近くに浮かぶように咲きます。
眠くなるのもぷかぷか浮いているのも、どこか自分の様で親しみが持てます。
 
 
 
 
そんな折、モネが描いた睡蓮の池のような色合いのワンピースの人に会いました。
彼女が絵を描く人だからか、一緒に登った山の空の色を思い出したからか。
頭の中は自然と移りゆく色でいっぱいに。
これはモネの画集を開けというサイン?
 
 
 
詳しい解説は、あってもなくても。
美しい色彩だけで満ちてくる。
睡蓮に誘われてしまったようです。
 
 
 
何らかの方法でその世界に行くことができる人は、本当に幸せ。
自分の内側を豊かにする時間です。
もしかしたら、外側の方がよほど不確かなのかもしれませんから。
 
 
 
 
 
 
 

安井 裕雄「図説 モネ「睡蓮」の世界」

 
 
 
 
 
 
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