2024-01-01から1年間の記事一覧

岸本佐知子「ひみつのしつもん」

最近はIDとパスワードを設定することが多くなっています。IDはメールアドレス、というところが多いでしょうか。 以前メールアドレスを変更したとき、IDを変更できる場合と、旧メールアドレスをそのまま使い続けなければいけない場合があり、不親切を感じたこ…

2024年3月の予定

2024年3月の予定です。 営業日 水、木、金曜日 10時頃~16時頃 おやすみ 土、日、月、火曜日 3月20日(水曜日)はおやすみです。 ・静かな空間づくりにご協力ください。 ・本のみを目的としたご来店も歓迎します。 (お席をご利用の場合はお飲み物をご注文いた…

素直

素直な心、素直な気持ち。いろいろなことがグルグルと絡まってわからなくなってしまう時。もし「パオリーノの木の下」でひと休みできたら素敵だろうな。 絵本や児童書の魅力を教えて下さる〈大人〉なみなさまの気持ち。前よりは少しわかるようになってきた気…

福﨑剛「山を買う」

ある場所である人たちの会話が耳に入ってきました。「山があるんだけれど、大変で・・」おそらく相続か何かで遠方に山を持っている方のようです。山を持っている人はそれほど多くは無いでしょう。そして維持管理は大変に違いありません。 最近ソロキャンプ目…

福岡伸一「動的平衡 ダイアローグ」

福岡ハカセが個性的で各分野で活躍している人たちと対談をした記録です。 福岡ハカセのメインテーマ、動的平衡。動的平衡を簡単に言うと、変化していないと見えるものも、細部では常に変化している状態を指します。自然界でおきたこと、植物や動物の内部での…

春の妖精

(カタクリの花 花言葉は初恋) 春の訪れを告げるスプリングエフェメラル(春の妖精)たち。早春、短い期間だけのお楽しみです。花を咲かせるその時まで何年も土の中で静かに待つ健気な様子を、じっくりと絵本でもどうぞ。それにしてもうつむき加減の薄紫の花。…

黄色

(ミモザのブーケ♪花言葉は思いやり、友情、秘密の恋) 最近出会った黄色の花たちです。元気をもらえる色ですね。 (小さな幸せ、快活、明るさ) ”春の眠気を覚ましてくれる花”として夏目漱石「草枕」で印象的に描かれる菜の花。曇り空の日、寂しげな農道が光っ…

清水浩史「幻島図鑑」

「秘島図鑑」でなかなかたどりつけない島々を訪問した清水さん。今回は幻島を回ります。 幻島とは、はかなげで希少性のある小さな島、と定義しました。 人が数人住んでいる島、地図に掲載されているけれど今は確認できない島、かつてはあったと伝えられてい…

ピアノロール

ピアノロールというものがあると教えていただきました。19世紀末から20世紀の初め頃にかけて、巻き紙に演奏情報を穴を開けて記録させていたのだそうです。 オルゴールをイメージしてしまったけれど、ピアノでも似たようなことができたのかな。ともかく、その…

吉川トリコ「余命一年、男をかう」

毎年健康診断をしていますが、そこでガンとか見つかってしまったらどうするのか、と思ってしまいます。自分だけだったら放っておくかもしれません。妻や子どものことを考えるとやっぱり治療をするんだろうな、とも思います。治療で治るのかどうかにもよりま…

本を贈る

本を作る過程には驚くほど多くの人が関わっています。編集、装丁、校正、印刷、製本、流通・・。 各工程の専門家が本について思うところを記しました。 本にはそれぞれの想いが込められており、見ただけでそれが伝わる時があります。そういう本は内容にも納…

DEBUSSY

長女が発表会に向けて練習しているのはドビュッシーの月の光。完全な親バカですが、彼女の力の抜けた優しいピアノの音が好きです。練習する音が聴こえると、赤ちゃんの頃からの色々が思い出され、実は母さんこっそり泣いてるの。最近は涙もろいのです。 今回…

「雪舟筆牧牛図」

水墨画にはこころ惹かれる何かがあります。それが何なのかはよくわかりません。墨だけでこれだけの表現ができるからでしょうか。長い時間の経過も関係があるのでしょうか。 500年以上前に描かれた雪舟の水墨画2点を基に、その周辺のあれこれを学ぶことのでき…

渋い

(柿渋×墨染、柿渋染、インディゴ×墨染、柿渋×インディゴの四種、渋揃いで少々混乱) 糸から染める柿渋染めや墨染めは、糸一本一本を何回も染料に浸して染めるとても手間のかかる作業。タテ糸とヨコ糸に二種類以上の糸を用いて織ることは交織と呼ぶそうです。…

想像

詩や短歌などはお好きですか。少ない言葉の中にぎゅっと、とてつもないデータを詰め込んでる感じ。作詩はできなくても、状況を想像すること自体が、自由で豊かですね。 「今日は誰にも愛されたかった」思わず誤字ではないことを確認してしまう。 三人が交代…

「社会を究める」

社会に対して違和感を持たない人はいないのではないでしょうか。また挫折を経験したことの無い人もいないと思います。学歴の高低に関係なく。 挫折や疑問は人生を豊かにするヒントであり薬味です。何かをこころの中に残してくれるでしょう。時には愛情や優し…

川上和人「無人島、研究と冒険、半分半分。」

誰も住んでいないし、立ち入りも制限されている島、南硫黄島。どこにでも行ってしまう人間がなかなか近付けない珍しい場所です。 この島がどんな様子なのか、研究者たちが何十年振りかに調査に行きました。 鳥類学者の川上和人さんもその一人。研究が第一の…

人生処方詩集

タイトルに惹かれケストナー「人生処方詩集」を開きました。大正解!大笑い。そして、しんみり。序文と使用法も最高でした。 若い頃、私にとっては大変すぎると感じた仕事からテンポをゆるめて「お大事にして下さい」が挨拶がわりの仕事に変えた時、ピリピリ…

小川糸「つるかめ助産院」

ホモ・サピエンスの歴史はおおよそ30万年。その間ずっと命を繋いできました。 病院も道具も無い時代でも人々は子どもを産み、育ててきたのです。 今は医療のおかげで比較的安全に出産ができるようになりました。その代わりに何か大きなものも失ってしまって…

青木海青子「不完全な司書」

何年か前、三重県から奈良県に入ったことがあります。いくつかの深い森や山を抜け、平地には昭和が取り残されたようなドライブインがありました。秋の終わりでしたが、いつ雪が降ってもおかしくないような寒々しい空。車なのに思わず後ろを振り向いてしまう…

2024年2月の予定

2024年2月の予定です。 営業日 水、木、金曜日 10時頃~16時頃 おやすみ 土、日、月、火曜日 2月9日はおやすみです。 ・静かな空間づくりにご協力ください。 ・本のみを目的としたご来店も歓迎します。 (お席をご利用の場合はお飲み物をご注文いただけますと…

黄昏

このところ〈時間〉にまつわる書籍が続いています。腕時計はしないし、我が家にひとつだけの時計は、見えにくい位置にわざと変えてしまいました。時間から自由になりたい表れかしら。 「年齢を3で割ると人生の時間がわかる」というのはこちらの本から。面白…

カズオ・イシグロ「忘れられた巨人」

カズオ・イシグロ作品に共通するテーマ「記憶」。この作品もやはり記憶がキーワードの一つとなっています。 人間から記憶がなくなってしまったらどうなるのでしょうか。憎しみが消え、争いがなくなるのでしょうか。それともただただ平滑な台のようなつるつる…

縣秀彦「面白くて眠れなくなる天文学」

夕方歩いていて星を見つけるとうれしくなります。東の低い空に不気味な満月を見つけてゾッとすることも。 その向こうの宇宙は今でも膨張を続けていて、そこには考えられないくらいの銀河や星があります。 普段の生活からは途方も無さ過ぎてよくわかりません…

出張

富士山からの清き流れに目を奪われて始まった朝。思いがけず富士宮にて、初めて出張本屋さんになりました。ホールアースデイというイベントに参加させてもらったのです。 やったことのないことをやってみる面白さだけでなく、ご来場者に予想以上に多くの本に…

MY TIME

(このところ毎週こちらで美しい夕日を) 〈命とは実は時間だ〉という、どなたかの言葉が頭に残り、自分の時間=命、の使い方が益々大事だと思うようになりました。二十代のような投げやり(ヤケクソ)な時間の使い方は、幸せには程遠いあり方でした。 持ち時間…

白井健太郎「クックマートの競争戦略」

クックマートが浜松に何店舗かできました。豊橋を拠点とする食品スーパーです。 他のスーパーを利用していたので、初めて行ったのは3年ほど前。それからずっとクックマートです。 生鮮食品がおいしいことと、働いている人がたくさんいてレジ待ち時間がとても…

池上彰「おとなの教養」

知識の増え方は雪だるま式だと思います。最初はなかなか大きくなりませんが、あるポイントを超えるとどんどん膨らんでゆきます。それは人生の楽しみでもあり、豊かさにつながります。 池上さんが教養について、そして教養の一部をやさしく講義します。内容は…

ひとりの時間

ひとりの時間にぴったりの本をみつけました。きっと素敵な方はみな、こんな風にひとりの時間を大切にしているのでしょう。 難しくせず誰にでもわかる言葉で語りかけて下さるのがうれしいです。深いやさしさを感じます。 矢作先生の若々しさの秘密も、この本…

エーメ「壁抜け男」

初めて読みました。マルセル・エーメ。1900年代前半に活躍した人です。 驚き、滑稽、切なさ、など様々な要素が詰まっている、先が気になる作品ばかり。 かなり変わっているけれど貧乏人に優しい古道具屋店主。子どもの代わりに作文を書く父親。パラレルワー…