
父の本を漁っていましたら与謝蕪村について以下のメモが出てきました。
「離俗の説」を説く
俗の気を去るために多く読書せよ。
蕪村の離俗とは芭蕉の反俗精神のように現実社会との厳しい緊張関係の中で自己を鍛えるのではなく、読書の教養によって世俗を離れ美意識を豊かにすることであった。
蕪村には芭蕉におけるような人生的深みは見出されず、現実逃避的な浪漫主義、唯美主義の傾向が濃い。
ふむふむ、なるほど、なんかいいじゃん。
お父さんぽいよ〜♪
確かに「蕪村推し」のあのムッシューもそんな感じのオーラ出していたもの。
にわかに蕪村への親しみがわきました。
幼少の頃からの私の俳句カルタはもうボロボロですが、我が子たちもお気に入り。小さい頃はよく父が遊んでくれました。「じいじのそういうとこは好き」らしい(笑)
今は末っ子ちゃんが大事にしていて、久々にふたりでリズムよく読み上げていましたら、とても楽しい気分になりました。
ふと気づいたのは春の句が多いこと。
こちらの書籍の帯の言葉の意味がやっとわかり、蕪村の句と共に、父のメモも心に沁み入ったのでした。

(梅の花びら、牡丹のソナタ、サウダーデ〈郷愁〉…春に始まり春に閉じる、奇跡の円環)
辻原登「与謝蕪村」
読書空間 ひつじ日和
