映画
(reach for the moon 「麗しのサブリナ」don’t は付けずに… 十三夜の時の月です) 中学生の時、図書館でオードリー・ヘプバーンの写真集をみつけて心を奪われました。ある時期は熱心に研究(?)していましたっけ。 ちょうどその頃、ケーブルテレビの映画専門チ…
海の深い青に包まれたような心地。鯨の鳴き声やクリック音が響く映画館。マッコウクジラの貴重な映像をたっぷり楽しみました。 立っているように眠る姿も初めて。イルカとの違いは体長の差。仲間同士の絆は人間以上。などなど、知らないことばかりでした。 …
父から珍しく電話がありました。しかも、いつになく興奮気味で。何かと思ったらすごくいい映画を観たよ、との報告でした。 たしか私が30代の初め頃、父の好みは承知していますので、その作品の前編を紹介がてら茶の間で一緒に観ました。そして、本当はこの続…
ノルウェーの春夏秋冬。壮大なフィヨルド。氷や水、風の音は、そのまま地球の音なんだと感じました。いつも私たちが遠州灘で風に吹かれながら聴く波のリズムとは違う、荘厳な音でした。 声高に何かを訴えてはいないけれど、監督の想いが迫ってくる映像。氷河…
地球上の生命の6度目の大量絶滅が迫っており、自分たちの未来が危機にさらされていると確信する世代である16歳の二人が、解決策を探りに世界を旅するドキュメンタリーです。若い世代が主人公、我が家のこどもたちも真剣に観ていました。何を感じたのかな。 …
昼下がりの映画館、坂本龍一さんの「opus」 へ。冒頭からじわっと涙。全20曲、The Wuthering Heights 、The Sheltering Sky のあたりで、意識も時間もあの頃までとんでしまったよう、胸がいっぱいになりました。 暗い映画館、モノクロ映像、ピアノの音だけだ…
イタリアに住んでいた経験のある方から、三番目の言語として学ぶイタリア語についてのあれこれを聞いた日でした。 ジュンパ・ラヒリさんの「べつの言葉で」というエッセイに目がとまりました。母語のベンガル語や英語ではなく、響きに特別な親しさを感じ、あ…
(南極でなくとも極端な経験は覚醒を促す) 泣くつもりはなかったのに涙、涙。バーナデットは高慢で嫌な女かと思いきや、それは誰の内にもあるだろう弱さの裏返し。こんなポンコツな親でいいのかと悩む気持ちはみな同じかな。映画館ってなんて素晴らしい感情浄…
(ホッパーさんの絵がいい雰囲気) ふたりの出会いはこんな感じ。 〈あなたはロマンティックな年代に属してらっしゃいますわね。五十歳。二十五歳の人は世知にたけているだけ。三十歳は働きすぎて疲れている。四十歳は葉巻が燃えつきてしまうくらいに話すこと…
「平野啓一郎が好きなんです。」 お会計の際に小さな告白がありました。よく知らないし読んだこともなかったのですが、それをきっかけに図らずも読んでしまいました。長い名前好きですしね。 「マチネの終わりに」 いつからか物語にあまり興味がわかなくなっ…
ある晩、パリのタクシー運転手さんのドキュメンタリーを観ました。どの街のタクシーにも素敵な人間模様はあるはずですが、パリの街は舞台装置としてやはり魅力的ですね。気になったついでに翌日の朝一、映画「PARIS TAXI」に出掛けてきました。 時間が合うと…
好きな映画を久しぶりに観ました。わざと長い間観ませんでした。きっと怖かったのだと思うのです。イメージを壊したくなかった。 外はいいお天気だというのに、ロールスクリーンを降ろし部屋を暗くして入り込んでいましたら、末っ子ちゃんが私を放っておいて…
緑ジャージがお洒落でとてもお似合いのお客さまがみえました。前にも素敵な緑ジャージの方がいらっしゃいましたから、ジャージの二人目♪ということですね。しまった!長嶋有さん「ジャージの二人」の古本を探しておけばよかった〜と悔しかったです。 浅間山…
死の周辺についていろいろ考えていました。昔から定期的にそんな期間がある気がします。もちろん、よりよく生きるための覚悟です。若い方でも尊敬する方は皆、死の意識をどこかに保有しているように感じます。 自分のことだけなら大枠はすっきりしている方だ…
(忘れられない小道) 母が怪我でしばらく不自由な時期のこと。 美容室に行くのも億劫そうなので、髪の毛を切ってあげました。 さっぱりしたらとてもうれしそう。 最後に鏡を見ると、表情までふわっとやわらかくなって。 母の散髪をする日があるなんて、想像し…
(「大人の時間だもう寝なさい」と子供の頃に言われた日曜洋画劇場。父が観ていたのは映画「アマデウス」 その晩に高笑いするモーツァルトと黒いマントの夢をみてしまい、しばらくは音楽室の肖像画が怖かった) モーツァルトではなくモオツァルト。な〜んか洒…
久しぶりに映画館で泣いてきました。 平日休みのお楽しみ。 エンドロールの後にもう少しの間、 照明を落としたままにして欲しかったくらいです。 子供っていろいろわかっている存在ですね。 まるで〈Petite Maman 〉だな、と我が子にも感じることがあります…
寒いなと感じる日が増えてきました。 実りの季節から少しずつ寒くなっていく時期がやっぱりいちばん好きです。 この季節の幸福感をたっぷり味わって過ごしたいですね。 紅葉の知らせが聞こえてくると、決まって映画「オータムインニューヨーク」のあるシーン…
典座(てんぞ)とは、禅宗のお寺の食事係。 修行に励む雲水や参拝者に、きめ細やかな配慮をして精進料理を提供します。 料理する者の心得は、喜心(喜び感謝する心)、老心(子を思う慈しみの心、食材や物を大切に扱い動作も丁寧に)、大心(偏ったり、とらわれたり…
(水窪の清らかな水) 毎年この時期になると暑さや湿気をなんとかやり過ごす方法はないか悩みます。 どうせ付き合うのだからイメージだけでも良くしたい。 そんな時はイメージトレーニングの材料に、トラン・アン・ユン監督の映画「夏至」がぴったりです。 舞…
家族分のカップを新調した時のこと。 元ジャスコだった地味イオンにて、安価でベーシックで、マイカップであることがわかるワンポイント付きを購入しました。 たわいない買い物ですが皆で選ぶ時間はとても楽しく、帰宅して淹れたお茶も普段以上に美味しく感…
クレストブックスはいつだっていい雰囲気ですが、今日は「赤いモレスキンの女」を。 パリの書店主の男が、見知らぬ女のモレスキンの手帳を拾ったことから始まる物語です。 モレスキンって手帳のブランドなんですね。 実はせっかちが高じ、後の者に迷惑を感じ…
(こちらは追走) 好きなクラッシック映画のひとつに「追想」があります。 「追想」を追想してみますと… 主演のイングリット・バーグマンに〈怯えると咳込む癖〉があることが、物語のひとつの鍵でした。 寒い季節には誰しも風邪っぽくなることがあるでしょうけ…
毎日同じ場所、同じ時刻の写真を撮り続ける煙草屋の男、しかも10年以上も… 学生の頃に映画好きの友人に勧められた「スモーク」 ハーヴェイ・カイテルの渋い男の世界、わからないなりにもかなり強い印象が残りました。 この映画の原作にあたるポール・オース…
幼い頃、両親の書棚をぼんやり眺める時、独特の妖しい雰囲気を放ち不安な気持ちにさせるこの箱入りの本が、いつも気にかかりました。 豊饒の海全四巻です。 触れたことのある三島由紀夫さんのいくつかの作品はどこか憂いがあったし、最後のエピソードもあっ…
「日の出は元旦だけにあらず!」 母ちゃんの唐突な思い付きで、家族みんなで早朝の海へ行った時のこと。 砂浜は昼間と違って冷んやり。 暗闇から刻々と変わる空の色に一同感嘆。 薄暗い波打ち際で、超高速な動きをする子ガニを追いかけます。 太陽が昇ると一…
初夏はラベンダーの季節ですね。 高温多湿の浜松の者からすると、その紫と香りとを想像するだけで涼やかな心地になります。 長野の義母がほいっとくれるラベンダースティック。 外国文学によく登場するラベンダーのポプリだとかサシェだとか、幼い頃は特別な…
葉はぐんぐん成長すると、玉ねぎの皮みたいにむけてきてしまう。 迫力あるグリーンをみているだけでも十分楽しい存在ではありました。 しかし、ついに長い間謎だった植物に花が咲きました。 淡く美しい桃色、なんとも言えない芳しい香り。 次々につぼみはふ…
大切な友人で憧れの先輩の作品がお店を彩ってくれています。 あっちに置いたり、こっちにかけたり。 一緒にお店番しているようでうれしいです。 何かを創造する人って、素敵です。 何もできない自分だから余計に、想いや背景にあるお話を聴いたり、感じたり…