カート・ヴォネガット「国のない男」

 

小学生の頃だったと思います。

原油はあと30年で尽きてしまうと、社会か何かの授業で学びました。

もし原油が無くなってしまったらいったいどうするんだろう、と不安を感じると同時に、30年後なんてまだまだ先のことで想像すらつきませんでした。

 

その30年はあっという間に過ぎてしまいましたが、原油はまだ多少はありそうです。

しかしエネルギー問題は大きく立ちはだかっています。

 

水素などの再生可能エネルギーにどんどん投資をして、移行して行けばいいのに、と素人考えでは思ってしまいますが、そうは出来ない問題があるのでしょう。

 

カート・ヴォネガットさんは化石燃料を麻薬だ、と言います。

「もっとも乱用され、もっとも常習性が強く、もっとも有害」であり「政治家はその中毒患者」だ。

そして、「地球にとっては人間はウイルス同様であり、疾病は地球の免疫システムが人間を排除しているのだ」とも。

 

カート・ヴォネガットさんの八十二歳時のエッセイ集。

ユーモアと毒舌と愛情が絶妙な割合でミックスされています。

 

 

 

カート・ヴォネガット「国のない男」

 

 

 

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